【聞き込み】持ち家に太陽光パネルを設置しない意外な理由。

太陽光発電

もうすぐ国の買い取りが終了すると見込まれている太陽光。

売電価格も14円/kW(20年)まで下がって、いよいよ下火になってきました。

 

住宅地を見ると、かなりの家には既に設置されていますよね。

中でも新築の戸建てにはほとんどと言って良いほどパネルが設置されている印象です。

 

私も2017年度に中古住宅の購入を機に200万円以上のお金をかけて太陽光を設置しました。

かなりの後発組で、売電を開始したのは2018年でしたが、年間で50万円の収益を得ています。

 

太陽光で稼げているからこそ、抱いている疑問

太陽光の恩恵に授かっている身からすると、不思議でたまりませんでした。

『一戸建てに住んでいるにも関わらず、設置しない人はどんな理由なんだろう?』

 

私の身近にも、売電できる条件が揃っているにも関わらず、『太陽光はやめておく』という方達がいます。

こんなに好条件でも・・・
  • 南向きの大きな屋根がある家に住んでいる(意外と少ない)
  • 私が後発にも関わらず収入を得ていることを知っている
→でも、太陽光は載せない。

 

ということで、理由を聞いて記事にすることにしました。

条件に合う方が少なく、調査人数はたった2人。

ちょっと少ないですけど、想定していなかった面白い回答が多かったです。

興味があれば、ご参考ください。

 

 

その1。家があってもずっと載せてこなかった

同僚の一人です。

現在30代で、6年前に新築一戸建てを購入。

日当たり、屋根の大きさと向き、条件が揃っていたので太陽光の営業は頻繁に受けていたそうです。

私が中古の家を買い、太陽光を載せたことを聞いて『じゃあウチも』となりかけたことは何度かありましたが、結局は見積もりなどを取る前に見送ることに。

その理由がこちらです。

 

理由① 売電価格の下がった今さら載せても

これはよくある答えですね。

実際は、売電価格とともに設置価格も下がっているので、損をする訳では全くありません。

むしろ売るより消費する方がお得になった今、家庭にとっては無理に節電して売る必要が無くなったので、良い傾向だと思います。

 

でもちゃんと理解していなければ、売電価格の推移だけを見て、

『昔、あの時設置していれば』

と感じてしまう気持ちもわかります。

 

 

理由② 設置費用により現金が無くなるのが嫌。株の方に回したい

投資に熱心な方なので、『キャッシュが減るのが嫌』だそう。

いくら設置費用が昔の何分の一になったとはいえ、少なくとも100万円以上は必要になります。

太陽光は初期投資を数年かけてじっくり回収していくスタイル。

『株のようにすぐに換金できる訳ではない点がネック』とのことでした。

 

太陽光の設置費用をローンで、という選択肢もありますが、金利分を差し引くと、もともとが薄利ですしかなり不利になってしまいます。

確かに、設置時にまとまったお金が必要なことは、設置の障壁ですね。

 

 

理由③ 訪問営業のせいで太陽光に悪いイメージがある

発電に適した家に住んでいるだけあって、過去に何度も訪問営業を受けた経験が何度もあったそうです。

  • 説明が分かりづらい
  • 疑問点を聞いても答えが返ってこない

『そんなのを相手にしているうちに、太陽光自体の印象が劇的に悪化してしまった』とのこと。

新規の太陽光業者か乱立していた当時の飛び込み営業、さぞ地雷率は高かったことと思います。

私も似たことは経験しました。

太陽光設置業社の営業が信用できない理由と実例。

 

つまりは、太陽光業者の自業自得。

まともな営業さんや業者が可哀想ですが、当時のネガティブキャンペーンのしっぺ返しを喰らっているかたちですね。

 

 

理由④ パネルが吹き飛んでご近所に迷惑をかけるリスクが怖い

私としてはすごく納得する理由でした。

保険で金銭面のことはどうにでもなる案件ではありますが、実際に起こるとたしかにすごく面倒なことは間違いありません。

ご近所さんにも多大な迷惑をかけてしまうことになります。

強風の日とか、剥がれて飛んでいかないか、結構心配になるのも事実。

確かにリスクではあるのかもしれません。

 

 

その2。家を新築したのに載せない

つづいて、これは親戚の話です。

夫婦ともに60代、今年家を建て替えましたが、太陽光なんて全く考えていないとのこと。

理由はこちら。

 

理由① 太陽光に馴染みがない、良く分からない

住宅用の太陽光が注目を浴び始めたのはFIT(固定買取制度)が制定されたおよそ10年前。いわば平成20年前後。

比較的最近のことです。

ただでさえ年配の方には馴染みの薄いシステムですので、

例えば

  • 思ったより発電しないこともある
  • 電化製品なので10数年後機器の取り換えは必要になる

という、ネガティブなポイントに過剰に反応している印象を受けました。

『良く分からない、面倒になることは避けたい』ということですね。

 

 

理由② 家のデザインに合わない

建て替えたお宅は、とにかく素晴らしかったです。

本を出版している有名な建築士さんに依頼して建てた、立派なデザイナーズ物件で、テーマは”和モダン”。

ということで、

『太陽光のパネルや配線によって美観が損なわれてしまうのが嫌』とのこと。

これはごもっともですね。

太陽光で得られる利益は、多くても数百万円。割に合わないと思われるのも、納得でした。

 

 

理由③ 売電利益が少ない

住宅の太陽光で何千万円も稼ぐのは無理で、年間でもせいぜい数十万円程度です。

売電価格は下がっているので、売上高はそこまで望めません。

数十万円が高いと思うか安いと思うかは人それぞれだと思います。

けれど、『十分なお金がある家庭だと、リスクやデメリットに見合わないと判断される』ケースがあることも事実のようです。

 

 

 

まとめ

私個人としては、

『太陽光パネルが載せられるなら、今でも誰でもメリットがある』

という思いは変わりません。

ただ、理由を聞いて見て太陽光パネルの是非は各家庭に因るのだなというのも事実のようです。

 

関連記事です。

連系後1年間の実発電量と売電収入の実績をまとめました。設置費用や売電契約についても。元をとるまで5年といったところでしょうか。

住宅用太陽光のリアル① 1年目の実発電量と売電収入まとめ。

 

設置して一年経過。売電収入や住宅の拡張性など、メリットについてまとめました。

住宅用太陽光のリアル② 発電1年目に感じたメリット8選。目指せオフグリッド。

 

住宅に太陽光をのせる際には、注意点がいくつかあります。見落とすと損してしまうことも考えられます。発電に適した都道府県や業者の選び方まで、少し長めの記事ですが、これを読めば完璧です。

【2019年度版】住宅用太陽光の設置ガイド。失敗しないパネルメーカーと設置業社の選び方。

 

 

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