今のところ、いつ日本での販売が開始されるか不透明な状況が続いているパワーウォール。
情報を探しても、見つかるのは価格とスペックに関する記事ばかりですね。
ということで、『価格』、『スペック』以外の情報についてまとめました。
情報元は全てテスラ社のサイト(米国)です。詳細について知りたい方は、そちらをどうぞ。
目次
おさらい。パワーウォールの価格とスペック。
引用:テスラジャパン
価格は徐々に値上げが進んでいて、現在は本体価格が82万5,000円。
関連機器を合わせて100万円。工事費も含めると140〜150万円ほどになると思われます。
製品発表時のインパクトはやや薄れてしまいましたが、それでも蓄電池としては十分なコストパフォーマンスを維持しています。
パワーウォールを設置して出来ること
パワーウォールに期待することは、その他蓄電池に期待すること同じですよね。
ざっくり挙げると
- 電気代の節約
- 太陽光システムで発電した電力を効率よく自家消費に充てる
- 停電などの不慮の事態におけるバックアップ
では、もう少し細かなところも確認していきたいと思います。
電気自動車への充電も可能
パワーウォールに蓄電した電気をEV車へ送ることもできます。
太陽光、パワーウォール、電気自動車。
これらすべてを一括で管理、運用することが一番効率が良いですね。
我が家も将来的にはEV車に買い換えて連系したいと思います。
モデルS欲しいな。
太陽光システムがなくても使用できる
たとえ太陽光と連系していなくても、補助電源として使用できます。
電気代の安い時間帯にお湯を作るエコキュートと似通った使い方ですね。
逆に、太陽光と併設している場合は電力会社から買った電気を充電にあてることはできません。
充電する電気の供給元は
- 電力会社
- 太陽光による自家発電
どちらか1つを選択する必要があるので、ご注意ください。
パワーウォール独自の制御モード(太陽光と繋がない補助電源として)
家の電力使用をリアルタイムで管理、コントロールすることができます。
この制御には、『Backup Gateway』というハードが使われ、
時間や季節に基づいて家の消費量を予測
↓
価格の高い日中に使用量が増える場合
↓
電気代の安い夜間に充電して日中に備える
といった調整が自動で実行されます。
太陽光システムで発電した電気の自家消費量をアップ
太陽光パネルと併せて設置すれば、発電した電気をより効率的に自家消費に回すことが出来ます。
太陽光による発電が期待できない、
- 悪天候
- 夜間
これらの時間帯は、パワーウォールに貯めた電気を使えば、電力会社から電気を買う必要が無くなるかもしれません。
停電時のパワーウォールの役割
さて、蓄電池の利用が期待されるシーンの1つは停電時だと思います。
電力会社からの供給がストップした時、パワーウォールでは先ほども少し出てきたシステムの制御担当である『Backup Gateway』というデバイスが活躍します。
停電時、Backup Gatewayで何が出来る?
停電の際、即座に電力会社との送電系統を遮断して、太陽光とパワーウォールが主電源に切り替わります。
通常、停電時には太陽光システムは逆流を防ぐためにシャットダウンしてしまうのですが、パワーウォールの場合はGatewayが停電を感知して即座に対応するので、システムエラーが起こる隙も与えず、発電を続けることが出来ます。
システムを再起動する必要もありません。
停電直後から、充電か放電か、リアルタイムで管理してくれます。
発電量が消費量を超えた → 余剰分をパワーウォールへ充電
発電量が消費を下回った → 不足分をパワーウォールから放電
通常は蓄電池がないと、停電中は電力会社との連系は切られてしまう(売電できない)ので緊急用電源として消費するしかありません。
でもパワーウォールがあれば、自家消費とパワーウォールへの充電を並行して行うことができます。
パワーウォールの台数によって停電時に補えるものが変わってくる
理想は、家の消費電力を全て補えるだけのバックアップを持っておくことです。
テスラ社もこう言っています。
Our goal is to provide backup power to your entire home.
とはいえ全ての家庭が複数台設置する訳はないので、複数台か1台か、2種類のオプションが用意されています。
① 家の消費電力の全てをバックアップ(1台以上)
家庭の消費電力を全て自家発電で賄うには、太陽光で発電できない時間を全てカバーする必要が出てくるので、相当量のバッテリー容量が必要になります。
1台では足りないでしょう。
相当数の太陽光パネルと、複数のパワーウォールを組み合わせなければいけません。
② 家の消費電力の一部をバックアップ(1台)
電灯、冷蔵庫、テレビなど、必要性の高いものに使用を絞れば、1台のパワーウォールで十分やり過ごすことが出来ます。
1台で14kWh(実際は13.5kWh)もありますからね。
将来電気代がめちゃくちゃ高騰するなどして、完全なオフグリッドを目指さなければいけないようなケースを除けば、1台で十分賄えると思います。
パワーウォールを設置した時の外観
パワーウォールのシステムは、少なくとも1台のパワーウォールとBackup Gatewayによって構成されています。
その他にEssential Loadsというデバイスの設置要否が、先ほどの『全電力を賄う』か、『一部』かで変わってきます。
① 家の消費電力の全てをバックアップ
青字で示されている
- Power Wall
- Backup Gateway
の設置が必要です。
画像では1台しかパワーウォールは接続されていませんが、システム上10台まで連系させることが出来ます。
② 家の消費電力の一部をバックアップ
先ほどの2つに加えて、もう1つデバイスが必要になります。
- Power Wall
- Backup Gateway
- Essential Load
パワーウォール以外に2つの危機が追加されるので、少し煩雑に見えてしまうかもしれませんね。
以上です。
この記事も、随時アップデートする予定です。
もっと情報が欲しいと言う方、Youtubeにもかなりの情報が載ってそうです。必要に応じてそちらも探してみてください。
関連記事です。
発売日や価格の推移など、米国のサイトから情報を抽出しました。適宜更新しています。
自宅の屋根に載せた太陽光の記事です。連系後1年間の実発電量と売電収入の実績をまとめました。はやくパワーウォールもシステムに加えたいところです。