Qセルズが国内市場でシェア1位を獲得したそうです。
売電を開始して約1年が経過したところで、Qセルズについて改めて考えてみました。
設置前のQセルズの印象
パネルメーカーを色々と考えていたのは2017年の秋頃。
なのでもう1年以上前の話ですが、当時私がQセルズに持っていた印象はこちらです。
- 国内メーカーよりも安価
- ドイツ生まれの高性能パネル
- 朝夕、曇りでも高い発電量
- シェアは世界3位
- 以前は高価だったが、この2,3年で急激な値下げ
- トリンドルのCM
ドイツ生まれ + 安価
当時の私は、この2点でQセルズに決めました。
2018年に売電を開始して今までの感想
発電量
天候にも左右されますが、実績はシミュレーションを上回っています。
評判通り、実発電量は申し分ありません。
実年間発電量は、シミュレーションを12%も上回りました。
曇りでもしっかりと発電している分が積み重なって、実発電量を伸ばしてくれという印象ですね。
予測値を下回っていると、『あれ、騙された?』と思っていたかもしれませんが、そんな心配は無用でした。
不具合
懸念していたパワコンの不具合は起きていません。
業者さんによると、初期不良がたまに起こる(当然新品に交換)らしいですが、少なくとも我が家は問題ありませんでした。
万が一何かあっても、パネルが20年、パワコンが15年の超長期保証がデフォルトで付帯しているので特に困ることはないと思います。
太陽光発電システム自体が故障も少なく安定していると言われていますし、不具合や呼称に関しては何も心配していません。
収益
4月から8月の春夏は、大体5万円前後の収益を得ています。
秋冬もそこまで下落することはなく、平均3万円程度の発電成果をあげてくれました。
年間の収益は50万円を超えました。
この調子で発電が進むと、5年で設置費用の回収は完了し、残りの15年で利益を積み重ねていくかたちになりそうです。
Qセルズの最近の進化
ユーザーとしてQセルズには満足していますが、なぜこんなにシェアを獲得できたのか分からないので久しぶりにサイトを覗いてみました。
まず驚いたのは、パネルのラインナップについてです。
一年前から、出力だけでなく、サイズのバリエーションが増えていました。
これはサイズが合わないことを理由に顧客を逃してしまうリスクを考えてのことでしょう。
日本の住居をターゲットとすると、小さいパネルのバリエーションが増えていきがちです。
これはあらゆる形の屋根に対応するためで、メーカーによっては正方形や台形のパネルも存在します。
代表例はパナソニックで、住宅向けに小さいサイズをラインナップに加えています。
引用:Panasonic
らしいというか、仕事が細かいですよね。
これに対してQセルズのパネルはどれもサイズが大きめで、小さいサイズはありませんでした。
それどころか、Qセルズはさらに大きな方向へバリエーションを増やしてきたんです。
引用:Q-CELLS
Qセルズの標準パネルサイズが1670 x 1000mmであるのに対し、新しいこのパネルのサイズは1994 x 1000mm。(産業用とありますが、住宅用としても使用可能)
一見、日本の住宅を無視しているように感じますが、そうではありません。
というのも、パネルのサイズが大きいと、ギリギリ一列入らない時の損失分(余白)が大きくなるので、場合によっては効率が悪くなることが懸案でした。
ここでもうワンサイズ大きいパネルがあれば、
- 枚数はそのままで一枚のサイズを大きくする
- 枚数を減らす代わりに一枚のサイズを大きくする
※もし一年前にこのサイズがあれば、私も採用していました。
パナソニックのように小さいパネルを使用すれば細かな調整は可能ですが、一枚が小さいと単価が上がってしまうので、実は経済的ではありません。
パネルを大きく単価を安く維持したまま、あらゆる形の屋根にフィットさせるためのQセルズの戦略ではないかと思います。
まとめ
正直、私がQセルズを設置することを決めた時は、自分のことを少数派だと思っていました。
それがこんなに売れているとは。
唯一の欠点は国内メーカーではないことでしたが、これだけ売れているとシェアを重視する日本人にとってはマイナス要素にならないかもしれません。
これからもどんどんシェアを伸ばしていく気がします。
国内メーカーは、厳しくなるのではないでしょうか。
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