31歳で、それまで6年間勤めた会社を辞めて転職しました。
転職活動の時に必要になるのが履歴書。
そして資格欄に昨今必ず記入の必要があるのが、そう、TOEIC。
募集要項にもTOEICのスコアが求められるケースは少なくないですね。
400点以上とか、600点以上とか、大体は記載されているのではないでしょうか。
目次
転職活動時の私のTOEICスコアは500
学生時代(7年前とか)、一度だけ瞬間最高スコア700点近くとれたことがありました。
しかし、就職後はずっと500点台をウロウロしていました。
履歴書を提出する直前に会社で受けたTOEICは500点。
TOEICのスコアに有効期限はありません。
認定証の再発行期限は2年以内という縛りはありますが、有効期限とはまた別の話。
ということで。。。
履歴書に記入したスコアは700
直近のスコアを書かなければいけないルールはないので、嘘ではありません。
ただし、面接ではいつ取得したスコアなのかは当然聞かれます。
そこでは嘘をつくと本当に詐称になってしまうので、正直に答えました。
『学生時代に受けた時のものです』と。
もちろん『つい数ヶ月前に受けた時は500点でした。』などと余計なことは言っていません。
その後、試験や面接も無事突破。晴れて入社することになりました。
その時は良かったです。
で、問題はここから。
英語ができるフリして入社後に困ったこと
配属された翌朝、海外の取引先とのテレコン(電話会議)を覗かせてもらった時のことです。
一生忘れられない出来事が立て続けに起こりました。
通訳がいないことが判明
会議室。そこにはいるべき人がいませんでした。誰かというと、そう、通訳さん。
前の会社は、だーれも話せる人が居なかったので、テレコンでも面着の会議でも通訳さんが同伴してくれていました。
今思えば、そっちの方がおかしかったかもしれません。
私『え?通訳いないんすか?』
上司『ん?いないよ。必要ないし。』
その後会議室で繰り広げられた光景はさらに衝撃的なものでした。
上司、同僚がペラペラであることが判明
流暢に話す上司(高校から大学までずっとアメリカ。ネイティブ。)
時折口をはさむ先輩(日本育ち、でもTOEICは980とか。海外赴任経験あり)
そしてメモを取り続ける同僚達。
そして何をメモしているんだろう?
アメリカ人て、相手の英語レベルに合わせて話していること、知ってました?
彼ら、アメリカ人同士で話す時と日本人相手では器用に変えています。
そして繰り広げられていた会話のレベルは、とても高いものでした。
『速いし、ごにょごにょ感がすごいし、マジで聞き取れない、泣』
上司の英語も流暢すぎて分かりません。
本当にやばい、どうしよう。
・・・クビかな。元の会社に戻りたいな。
配属後翌日の朝、会議中にそんなことを考えていました。
アピールした700点は、最低限のレベル
頑張って背伸びして履歴書に書いた700点。
採用側にしてみれば、『鍛えれば使えなくもないかな?』という必要最低レベルであったことに気づかされます。
『この人たち、俺が700点くらいの英語力はあると思っている。』
確かに、過去そんな時もありましたが、それは対策本とか小手先のテクニックで稼いだまがい物のスコア。
英語の実力はやっぱり500点相当です。
相当鍛えなければ使えませんよ?
そんなことは言える訳もありません。
あ、バレる。クビになるかも。という過去に味わったことのない危機感。
間違えたところに来てしまった、舐めていた、という後悔。
思い出すだけで恐怖です。
自業自得。補填するために必要に迫られたこと
転職直後に自ら苦境を作ってしまいました。
居場所を失わない為に、早急に取り組まなければならなかったのはこの2つ。
1. 実際にTOEICで700点をとる
転職先でも、年一のTOEIC受験は義務付けられていました。
つまり、きっちり測られてしまうわけです。
その時に500点じゃ、話が違うじゃないかとなるかもしれません。
数字で現れてしまう以上、勉強は必須です。
幸運にも次の試験まで半年以上。準備する猶予が十分あったことだけが、せめてもの救いでした。
2. 会議で700点相当くらいは喋れるようになる
スコアよりも大事なのはこちらかも。
毎週行われる電話会議。
案件を任されれば話さなければいけない機会も出てきた時、何も聞き取れない、話せないではどうしようもありません。
ここから、Skype英会話や会社の研修制度をなりふり構わず利用することになります。
自業自得ですね。
結果、追い込まれてなんとかなった
翌年にはTOEICは900点を超えて、
Skypeの英会話や会社の研修を利用して話せるようにもなりました。
何とかリカバリーは出来たと思います。
会社の人は、700から900なんて、“よく”頑張ったと思ってくれているでしょう。
でも実際は、500から900だったわけで、“死ぬほど”頑張ったわけです。
結果的には、会社も、私も、誰も損しないオチに持って行けたことは本当に良かったと思います。
ハッピーエンドなので、こうして文章にすることもできました。
まとめ
目先の結果が欲しくて、たまには背伸びしてしまうこともあると思います。
私の場合は、転職を成功させるという目先の目的のために、昔に一回だけまぐれで取れたTOEICのスコアを引用してしまったことでした。
そしてこれが原因で自作の逆境を作り出してしまいました。
しっぺ返しを受けたことは、当然のことだと今は思います。
なんとか補填できたものの、負担はかなり大きかったです。
自分の首を絞めるようなことはもう勘弁ですね。
皆さんもお気をつけ下さい。
関連記事です。
TOEICに限った話ではありませんが、『会社員が英語を勉強するとリアル世界でこんなことが起こりました!』という体験談です。
TOEICで900点以上とれると、英語力は実際のところどれくらい向上するのか?具体例も含めて紹介しています。
私が実際に利用したテキストの紹介です。厳選した優良書のおかげで、短期間で成果を出すことができました。