テスラ『パワーウォール』海外サイト2019年最新情報まとめ。

太陽光発電

日本では全く情報が更新されていないTESLAのPowerwallについて、海外サイトから情報を収集しました。

2015年に販売が開始されて以降、2016年には日本でも予約は可能になりましたが、設置時期については未確定な状況が続いています。


テスラの家庭用蓄電池『パワーウォール』

引用:テスラジャパン

2015年に電気自動車を製造、販売している米国Tesla Moters社が販売を開始した、価格◎、性能◎、デザイン◎、保証◎の家庭用蓄電池です。

その価格と性能により発表時はかなりの話題となりました。

 

テスラジャパンのサイトでは、以前まで『パワーウォール2』と表記されていましたが、現在は『パワーウォール』に変更されています。

これは日本限定のようで、米国のサイトでは依然『Powerwall2』と呼ばれています。

 

 

パワーウォールの年表

2015年5月:

テスラ・モーターズCEOのイーロン・マスク氏が10kwh/6.4kwhの家庭用リチウムイオンバッテリー『Powerwall』と、産業用の『Powerpack』を発表。価格は、10kwhのモデルがわずか$3,500。

 

2015年8月:

テスラ社により、PowerwallとPowerpackの2015年分はすでに売り切れたと発表される。2015年だけで売り上げは5千万ドルに達し、2016年はその10倍の売り上げを見込んでいるとのこと。また、受注のほとんどは業務用の『Powerpack』であることも合わせて発表された。

 

2016年3月:

Powerwallの10kwhモデルの製造終了が発表される。ただし小容量の6.4kwh仕様は販売を継続。

 

2016年11月:

13.5kwhの容量を持つ新モデル『Powerwall2』が発表された。また、第四四半期に2,500台のPowerwall、100台のPowerpackを輸出することを公表。

 

2017年11月:

Powerwallを製造しているネバダ州ギガファクトリーにて、自動車用バッテリーの生産ラインのトラブルがPowerwallの製造にも影響を与え、大量のバックログを抱えていることが明らかになる

 

2018年2月:

テスラ社は2018年は2017年の3倍の製造を計画していると発表。また、テスラ社の2017年収益117億ドルのうちバッテリー・太陽光発電部門は僅か11億ドルであった。

 

2018年4月:

市場でリチウムイオンバッテリーの価格が下降している中、発売後わずか1年半で13.5kwhのPowerwall2の値上げが発表された。$400の値上げにより、価格が$5,900となる。

 

2018年10月:

米国内でPowerwall2のさらなる値上げが発表された。価格は$800アップの$6,700

 

 

日本でもパワーウォールの価格はどんどん値上げ

アメリカ国内だけでなく、日本でも、パワーウォール2の価格がいつの間にか上昇しています。

まだ発売してないので値上げというのはおかしい気もしますが、私が確認した時期と価格の推移をまとめました。

 

発表時 61万7千円

2018年9月 71万5千円

2019年3月 82万5千円 ← New

 

今や関連機器を含めると100万円まで価格が上がってしまいました。この他に設置費用も必要になります。

 

 

パワーウォール2の海外サイト最新情報

パワーウォールは何台売れているのか

アメリカ国内の販売台数を、テスラ社は公表していません。

2016年の第四四半期に2,500台のパワーウォール を輸出したと発表がありましたが、2016年時点で相手国は未公表です。

プエルトルコ、オーストラリア、もしくはヨーロッパのどこかと予想されていたので、輸出先として日本の認知度は高くなかったようです。


 

アメリカでも納入まで半年程度かかる

2018年10月時点で、国内の受注にもまだ対応しきれていません。

とはいえギガファクトリーの生産量も年々増えているようなので、ここからの巻き返しに期待です。

現在、ギガファクトリーでは、Model 3のドライブトレインおよびバッテリーパック、テスラのエネルギーストレージ製品PowerwallおよびPowerpackが製造されています。

2018 年半ば、ギガファクトリー1におけるバッテリー生産は年間でおおよそ20GWhに達し、世界最大のバッテリー生産工場となりました。kWhベースで換算すると、現在テスラはすべての自動車メーカーが生産する総電力量よりも多くのバッテリーを製造しています。

引用:テスラジャパン

 

 

オーストラリアではオーダー後に即設置可能

アメリカ国内で在庫が不足しているなか、オーストラリアでは即納が可能のようです。

Tesla社は、南オーストラリアに3万軒以上に電力供給が可能な世界最大の蓄電池システムを設置・稼働させるなど、オーストラリア政府と提携して国内の再生エネルギーの割合を上げるプロジェクトを進めています。

Powerwall2の在庫の多くはオーストラリアへ輸出されているのでしょう。

 

ちなみに価格は設置料金を含めて1200-1400豪ドル。80円/豪ドルとすると、96-112万円です。

地域による価格差はほとんど無いことが分かりました。

 

 

パワーウォール3の海外サイト最新情報

パワーウォール3の発売日

2018年の終わりか、2019年の初めにPowerwall3が発表されるのではと予想されていましたが、動きはありませんね。

Powerwallが2015年5月、Powerwall2が2016年11月に発表されたことを考えると、確かにそろそろモデルチェンジの頃合いです。

テスラの日本語サイトでパワーウォール2の記載が無いのは、日本では『2』の納入が間に合わないのが明らかで、次モデルを想定していることが理由なのかもしれません。

 

 

パワーウォール3のスペック予想

リリース日は不透明ですが、パワーウォール3のスペックの噂も囁かれています。

 

容量は28kWh(使用可能量は26kWh)

かなりの大容量ですね。ただし、家庭用では現行の14kWhで十分との考えから、容量は変えずにダウンサイジング化を図ってくるのでは?という予想もあるようです。

 

天気予報や日常の使用量を計算して蓄電量をコントロール

太陽光の発電量や居住者の使用予測から、パワーウォール 、電気自動車(Model S、Model 3 など)のバッテリー残量が100%をキープできるよう最適化を測ってくれるのではないかというソフト面のアップデートが期待されています。

確かに、これくらいは簡単にやってくれそうですね。

 

 

まとめ

2019年3月時点で、いまだ日本での販売開始時期に言及している記事やプレスリリースは見当たりません

 

いくら値上がったとは言え、100万円程度で13.5kwhのバッテリーを購入できるのであれば、夜間の蓄電や停電時のリスク回避等、大きなメリットが期待できます。

なのでパワーウォールの動向に関しては昨年からも追い続けているのですが、いまだ日本にとっていいニュースはありません。

 

テスラジャパンのサイトでも国内のリリース時期に関して更新はありませんが、予約は受け付けています。

ただし前払金として52,000円を支払う必要があるので、ご注意ください。

 

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