これからSFC修行をする方へ。経験者だから言える、後悔しないためにPP獲得でやってはいけないこと。

ANAマイルとSFC

2017年、ANAのプラチナメンバーになり、SFC会員となりました。

50,000PPのノルマは簡単ではなく、時間と、お金、両方の投資が必要です。

PP獲得のために搭乗を繰り返していた当時と今では、SFC修行に対する見方が随分と変わりました

計画中、挑戦中の記事はたくさん見かけますが、数年後冷静になったあとの反省だったりの記事はなかなか見受けられません。

ということで、これからSFC修行へ取り組む方へ、経験した身として、終わった後に後悔しないために注意して欲しいことをお伝えしたいと思います。

プロローグ

なぜ今更こんな記事を書こうと思ったのか。

 

それは修行中の同僚が日帰沖縄を繰り返している様子を見たことに始まります。

私にとっては、修行僧を客観的に見た初めてのことでした。

 

そもそも、エアラインの上級ステータスを確保するためだけに搭乗し続けるなんて一般の人には理解できませんよね。

 

でもね、一年前まで同じく修行中だったはずの私から見ても、

murao
暇なのか?
他に時間とお金の使い道がないほど、つまらないヤツなのか?

と、辛辣な感想を持ってしまいました。

 

そこで気づいたわけです。

 

SFCの価値を知っているOB・OGですら冷ややかに見てしまう修行僧の行為

気持ちの盛り上がっている修行中の身には見えていない、何か理由があるんじゃないかと。

 

 

SFC修行について周りの反応はどうだったか

修行中、ほとんどの方は周囲に理解されていないんじゃないでしょうか。

少なくとも、私はそうでした。

熱く語れば語るほど、周囲は引いていくあの感じ。

正面から否定はされないけれど、なにか冷たいものを悟ってしまいます。

 

結局、言う方も言われる方もモヤモヤすることが分かったので、私はこっそりPPを積み上げていくことにしました。

妻にはさすがに言いましたけどね。

 

本当に孤独な戦いが待ち受けているわけです。

murao
将来のことを考えて、理にかなったことをしているはずなのに、理解されない。

当時は寂しかったことを覚えています。

 

でも、正しいと思っていたSFC修行に周囲がついてこれなかった理由、真面目に考えたことはありませんでした。

でも、今なら分かります。

murao
悪いのは”修行”と言われる行為。
そして修行を助長するPP単価という指標。

 

 

なぜSFC修行は理解されなかったのか

改悪されない限り、SFCには価値があると思います。

生涯続く上級会員資格は、お金と時間に余裕があるうちに保持しておいて損はありません。

murao
でもその取得の過程が周囲には少し滑稽に写っていることは否定できません。

最初に言った通り、OBという立場でも、鼻で笑ってしまいそうになります。

 

理由は明らかで、理想と現実のギャップです。

SFC会員の理想の姿

仕事やプライベートでたくさん搭乗するエアラインの”優良顧客”

仕事もしくは私生活でたくさん動き回っていたら、いつの間にか上級会員。

エアライン側も、会員のステータス制度を設けて丁重におもてなししたいのは、ヘビーユーザーである彼らのことだと思います。

 

 

SFC修行僧

一年だけ頑張って羽田-沖縄2往復を繰り返す”マニア”

効率よくPPを貯めることに重きをおいて搭乗を繰り返す。

エアラインからは利用してくれれば目的は何でもいいのでしょうが、多くの人にとって少し変に見えますよね。

 

本来は移動先の仕事や旅行が目的で、移動手段として利用するのが飛行機です。

murao
マイルやPPを獲得することを目的に搭乗することが、どうしても可笑しく映るのでしょう。

 

 

たぶん、PP単価という概念が元凶

SFC修行の目的は、50,000PP達成です。

なので、SFCの取得を目指してPP目的で飛行機に乗るのは何も悪くないと思います。

 

ただ勿体ないのは、他の目的まで剥ぎ取ってしまうこと。

PP以外何も見えなくなってしまうことです。

 

修行中は、

PP単価が低い=修行成功

となりますよね。

 

でもSFC会員になって時間が経つと、

murao
PP単価の低さなんて、本当にどうでもいい。

むしろ、いかに不毛な搭乗を繰り返したか(つまらない旅だったか)という指標なんじゃないかと思うほど。

 

振り返ると、効率よりも大事なものがあります。

murao
SFC挑戦の機会を利用してどれだけ楽しめたかが、本当に大事。

効率とか、申し訳程度に気にするくらいがちょうど良いと思います。

 

さもなければ、せっかくお金をかけたのに、本当に会員資格しか手元に残っていないということになります。

『お金が勿体ないから、PP単価は大事だ』という意見も当然あると思います。

murao
でも、そもそも40、50万円の”無駄な”航空券を買おうとしている訳でしょ?

数万円を削る為に、他の楽しみを削る方が逆に勿体無くないですか?

 

 

同じ航路でPPを稼ぐのは本当に無駄だから止めて欲しい

本当に、無いと思います。

暇を見つけては日帰り沖縄を繰り返す?

自分が修行中の時でも、この選択肢だけは絶対に選びたくないと思っていました。

 

一回は良いと思います。滞在時間数時間の日帰り沖縄。

でも何度も同じことしちゃうのは勿体ない。

 

だって、ただの手抜きですからね。

過去に経験があることを繰り返すのって、楽じゃないですか。

同じルーティンでやれば良いだけですから、考えることも放棄できますし。

その代わり、ただの作業なので得るものなんてありません。PPだけです。

 

murao
『日帰り沖縄、10回も行ってきたよー。』なんて、
恥ずかしいから絶対に言いたくないし、言って欲しくありません。

 

 

まとめ。普段は絶対しないことをやって楽しもう

経験者としてこれから頑張ってSFC修行をしようという方に向けてアドバイスを送らせて欲しいと思います。

修行が成功したかどうかは、50,000PPに達したかどうかで決まります。

 

重要なのは、その他なにができたか。

せっかくSFCを口実にたくさん飛行機に乗れるんです。

murao
効率などは置いておいて、自分だけのオリジナルの旅を楽しんで欲しいと思います。

もう一年以上経ちますが、変なことほど、鮮明に思い出として残っています。

国内便を利用した時のことです。

朝、竹富島のビーチを散歩して、

 

昼飯は石垣島で八重山そば。

 

そのあと一旦名古屋に帰って、

晩御飯は札幌で寿司と生牡蠣。

全行程は2泊3日でしたが、

2日目はこのように日本の南端と北端を楽しみました。

家族旅行では絶対に組まない変な行程ですが、こんなことも堂々と出来てしまうわけです。

 

同じ航路を繰り返すなんて、あとあと何も残らないので本当に勿体ないですよ。

murao
理想は、PP獲得を置いておいて意味のある旅を重ねること

 

せっかく、普通の人に理解されないことをするんです。

今後の人生で出来ないことをやりましょう。

 

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