英語の発音。ノンネイティブとして目指すべきゴール。

英語学習(TOEIC他)

発音の練習を頑張ってる人は少なくありません。

著名な発音本も売れまくっていますし、本屋に行けば発音用の教本がたくさん揃っています。

私もテキストを使った練習に始まり、1年以上にわたって週2でアメリカ人の発音矯正クラスを受けていました。

それくらい、発音は大事です。

いくら正しい文章を話しても、発音が間違っていると相手に通じないケースが多々あります。

身を以て重要性を認識した方も多いのではないでしょうか。


誰もが経験する、英語が伝わらない事態

自分の話す英語が伝わらない。

アメリカやイギリスなど、英語が母国語として話されている国に行ったことがある方は経験しているのではないでしょうか。

私も初めての海外旅行で洗礼を浴びました。

レストラン、チケット売り場、あらゆるところで全く通じないあの無力感。恐ろしいです。

今思えば、義務教育や大学受験程度の英語が通じる訳がないのですが、当時は何故伝わらないのか不思議でした。

 

 

なぜ伝わらないのか

伝わらないのは、日本人の発音が、ネイティブからかけ離れているからです。想像以上に。

(原因は中高のカリキュラムかもしれませんし、教員のレベルのせいかもしれません。)

 

さらに悪いことに、アメリカ人が発音に対してかなりシビアなことが事態に拍車をかけています。

まず話す文章のリズムとイントネーションが違うと『はあ?』となり、スタートで躓きます。

文章は諦めて、単語だけでも伝えることが出来ると良いのですが、正しい発音記号に基づいていなければ、単語すら分かって貰えません。

 

イッテQのコーナーで、出川がアメリカでコミュニケーションが取れているのは、最初から潔く単語だけをとにかく伝えようとしているからでしょう。

(あとは必死に理解しようとしてくれる良い人に絞って放送している点もあると思います)

 

 

母国語の英語と、外国語の英語は全く別物

逆に、英語圏以外の国の方が、英語のコミュニケーションが取り易いことに気づいた人もかなりいるのではないでしょうか。

母国語でない人同士で話した方が、聞き取れるし伝わるという不思議です。

テレビや動画サイトで英語を話す日本人を見ていても、

  • 外国人のように流暢に話す人
  • 頑張ってるけど、カタカナに聞こえる英語を話す人
の違いに気づきませんか?

そして、後者の方が絶対的に聞き取り易いと思います。

 

もしかすると、普段英語に触れない人にとっては両者ともネイティブに聞こえているのかもしれません。

しかし、ある程度学習をした人にとっては差は歴然だと思います。

 

我々日本生まれ日本育ちの日本人が話す英語は、どうしても外国語の域からは出ません。

発音に関する訓練を年単位で行った私の感触では、母国語のように話すところまで上達するのはかなりの時間が必要です。

 

しかし、たまに相性の良い奇跡のフレーズにも出くわすこともあります。

例外

超短いフレーズですが、私の『Take care(じゃあね)』は、完全にネイティブだそうです。

 

 

帰国子女の特徴

ではネイティブのように話せる日本人(帰国子女)はどうなのでしょうか。

特徴を挙げていきましょう。

  • カタカナ発音ではない。
  • 発音が崩れていて何を言っているか全て拾い切れない。
  • でもアメリカ人には完璧に伝わっている
  • TOEICは990点満点

どれも日本で生まれ育った我々には当てはまりません。

職場にも何人かいます。家庭の都合で小学生、中学生の時に渡米し、そのまま大学卒業までアメリカ社会で育った人達が。

彼らも最初の頃はさぞ苦労したことでしょうが、その後は学校や普段の生活で毎日10何時間を何年も積み重ねてきた訳です。

 

そう考えると、大人になった後、週末にチョロっと練習した位で同じレベルになれる訳がありません

私も、彼らのように流暢に話したい気持ちは今でも持っていますが、果てしなく困難な道のりであることが分かっています。

難しくても、やるしかないんですけどね。

 

ノンネイティブとして目指すゴール

Skypeを使ったオンライン英会話により、やる気さえあれば誰でも低価格で英会話を学べるようになりました。

アメリカ人による発音矯正のクラスもあるので、ある程度までは近づくことはできると思います。

前述のとおり、私も年単位の時間をかけて努力しました。

結果、アメリカ人にもクリアで聞き取り易いとよく言われますし、他社の駐在員に褒められることもあります。

 

そんな私はがノンネイティブとして重要だと気づいたのは

  • 単語を正しく(発音記号通りに)発音する
  • 文章を正しい抑揚、リズムで話す
この2点です。

これらの意味が分かって、出来ていれば、もうゴールです。

『相手に伝わること』『相手が聞き取れること』

に関して全く問題ないでしょう。

 

 

まとめ

繰り返しになりますが、発音については相手に伝えることが出来るレベルまで行けば、そこがゴールだと思います。

その後、ネイティブレベルの流暢さを目指すのも無駄ではありませんが、目標が大きすぎる分、かける時間あたりのリターンが目減りすることは覚悟すべきです。

 

もしこれから発音の練習を始めるという方がいれば、まずは自主練をお勧めします。

優良な参考書は豊富に出て来ているので、マンツーマンレッスンの前に予習しておくと、効率良く学べると思います。

 

関連記事です。

発音のテキストについて。有名な英語耳と、オススメの発音本について記事にしました。

『英語耳』が私に合わなかった理由。

 

アルクのスパルタ式発音教材です。まだ完走出来ていませんが、フレーズも身につくので、これをやり切った時にはかなりのスピーキング力が手に入ると思います。

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