この記事は、
- 年の半ばからつみたてNISAを始めた方
- つみたてNISAに興味のある方
を対象としています。
つみたてNISAは20年間、40万円の枠を最大限に使い切った方が、メリットの大きい非課税制度です。
引用:金融庁
しかし、年の途中からつみたてNISAを始めた方は1年目の枠を使い切るための手続きが必要なのは、意外と知られていません。
7月1日から積み立てを開始した方は、何もしないと1年目は年枠40万円のうち、20万円しか積み立てることが出来ません。
これでは年枠に対してたった半分です。
2年目以降は問題ないのですが、1年目の枠が20万円も無駄になってしまうのは勿体ないですね。
これは積立ルールによるもので、毎日、毎週、毎月の購入金額の上限が1年間フルに使った場合を前提に設定されているためです。
1年で最大40万円、12ヶ月を想定すると毎月33,333円となります。
だからといって、未使用分の20万円分を翌年に持ち越し出来る等のルールもありません。
- 来年に持ち越されて可能枠が60万円に増える(間違い)
- 今年は半年しか利用していないから、21年目も半年は積立できる(間違い)
これでは1月から始めないと損じゃないかという話になりますよね。
しかしご安心を。
その方法とは、
積立とは別に『ボーナス月コース』の設定をして買い増すことで、1年目から投資可能枠40万円を使い切るというやり方です。
それでは、SBI証券の私の口座を使って、実際に設定してみます。
目次
SBI証券の『ボーナス月コース』を設定する方法
1. 積立設定条件を確認する
まず、現在の設定を見てみましょう。
そもそも積立金の設定が低いと40万円には届かないので、ちゃんと設定されてるよね?という確認です。
Topページから数字の順にボタンを押していくと、確認画面に辿り着きます。
はい、たどり着きました。
この画面で、購入商品と購入金額を確認できます。
1年間あたりの概算金額が100%になっていれば、問題ありません。
2. 積立開始日を調べる
不足金を計算するために、いつから積立を始めたかを確認します。
正確に覚えている人は少ないと思いますので、購入履歴を次の手順で遡って下さい。
毎日、複数の商品を買っていると、履歴が多すぎて確認するのも大変です。
履歴が増えるのが嫌で、月に一度の設定にする方も多いですね。
私の場合、2月くらいというのは覚えていたので、フィルターをかけて絞り込みました。
開始日は2/10ということが分かりました。
3. 上限40万円までの不足残高を計算する
概算で良いので、いくら足りないのか見積もってみましょう。
私の場合、開始日は2/10なので、一年の中で積立てが出来ていなかったのは、1+1/3ヶ月ということになります。
この失われた期間により、積立てることが出来なかった金額を計算します。
結果、44,444円。
この不足分を、日々の積立てとは別に買い足します。
買い足す金額は、少し余裕をみて60,000円としました。
多めに買い増すことで、年末を待たずして40万円の上限に達してしまっても、今年の積立が早く終わるだけなので問題はありません。
(追記)
勘違いでした。40万円を超える設定は出来ないようです。なので、総額40万円を超えない金額の設定をして下さい。
私の場合、年枠を超過した分を含む商品は、購入できてませんでした。
4. どの商品を買い増すか決定する
60,000円で何を買い増すかを決定します。
一つの商品に全振りしている方は、関係ありません。
複数の商品に手を出している方は、積立時のレートをそのまま流用するのがスマートだと思います。
例えば、私の場合このような割り振りとなりました。
5. ボーナス設定をする
入力内容が決まったので、あとは設定するだけです。
③のボタンを押して、設定画面に戻りましょう。
ボーナス日付の設定は適当です。本当のボーナス日に合わせる必要はありません。
少しでも分散させるため、私の場合は2回に分けて設定しました。
例えばeMAXIS先進国は30,000円を分割して、1回あたり15,000円となります。
入力が終われば、あとはSTEPを進めるだけです。
最後に確定すれば、設定作業は完了です。
お疲れ様でした。
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