海外旅行でレンタカーを使うと、行動範囲が劇的に広がるだけでなく、ドライブ中に素晴らしい景色に巡り合うことも期待できます。
しかし海外での車の運転は日本と異なる点が多く、危険が多いのも事実なので、躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、
海外で運転してみたいけれど、私大丈夫かな?と不安に思っている人の為に、チェック項目を作成してみました。
なお、エリアの対象は私の運転経験のある欧州と北米としています。
申し訳ありませんが、アジア圏は経験がないので対象外とさせて下さい。
目次
まず、運転してはいけない人
下の項目に一つでも当てはまってしまった場合、自粛するのが得策だと思います。
せっかくの楽しい海外旅行、リスクを冒す必要はありません。
①日本でもペーパードライバー
おそらく海外でドライブを楽しみたいとは思わないでしょうが、念のため。
普段はペーパーだけど、沖縄旅行では運転したよ!
みたいな理屈は通用しません。やめましょう。
同じ旅行でも、沖縄≠海外です。
②英語が全く話せない
アクシデントに巻き込まれる可能性はゼロではないので、何かあった時に危険です。
そもそも、レンタカーを借りる際に英語のやり取りは必要になります。いくら事前にネットで予約したからといって関係ありません。
追加の保険内容や車の受取り場所や返却場所に関する話があるでしょう。
さらにはガソリンスタンドでも、最低限のコミュニケーションは発生するので、相手が何を言っているか分からず、『Yes』しか言えない人は出鼻を挫かれてしまうと思います。
③ナビが車に装備されているか不明
どのレンタカー屋でも基本はオプションで付けれるはずなので、こんなことは無いと思いますが。
特に街中では、Google Mapのような雑なガイドだけでは厳しいです。
次に、初めてでも運転しても良い人
下の項目に一つでも当てはまれば問題ないでしょう。
人や場所にも大きく左右されるのであくまで参考ですが、もし当てはまる点があれば、レンタカーの旅も前向きに検討して良いと思います。
①左ハンドルの車に慣れている
これはかなりの強みです。
外車に乗っているということであれば、ウインカーが左側にあることにも慣れていますよね。
海外で初めて運転する際にまず困ることは
- 左ハンドル
- 右車線
の二つあります。
二つを同時に注意し続けることはかなり大変ですが、一つであれば集中できますね。
②経験豊富な同乗者がついている
教官とまでは言いませんが、交通ルールに精通している同乗者がいれば、問題ないでしょう。
いざという時は交代すれば良いですし、助けてくれる人が車内にいることで得られる安心感は得難いものがあります。
不安が軽減され、本来の旅行を楽しむという目的に集中できます。
そんな方と一緒に同乗する機会があるなら、運転は任せるケースが多いと思いますが、そこは積極的にチャレンジしてみるのが良いと思います。
後々のことを考えると、リスクを抑えて経験を積める大チャンスです。
③at Hawaii
聞いたことありませんか?ハワイは運転しやすいって。
注意は必要ですが、都会で運転することに比べて難易度が格段に下がるのは事実です。
私も初めて海外で運転したのはアイスランドでしたが、道が混み言っておらず、交通量も少ないので、良い練習台となりました。
そういった国や街であれば、問題ないでしょう。
【余談】運転の上手さ(自称)は関係ない
番外編です。
そもそも運転の上手さとは、
- 車を自由自在に操れる
- 視野が広く、危険を予知することができる
だと思っていますが、
残念なことに左ハンドルと右車線によってある程度打ち消されてしまいます。
さらに交通ルールや一般ドライバーの技量も日本と全然違うので、危険予知も日本のようにはいきません。
なにより、自分で運転が上手いと思っている方の大半は勘違いなので、自信過剰な分、いざ海外で運転した時の戸惑いも大きくなってしまうと思います。
筆者は、自動車メーカーのエンジニアだった時代に訓練を受けており、テストドライバーのライセンスも保持していたので、一般の方よりはおそらく技量もあると思います。
そして、会社のテストコースの中には欧州を模擬した右車線のコースもあり、且つプライベートでは左ハンドルのMT車に乗っていたので、海外の運転は問題ないはずでした。
それでも初めて海外で運転したときは戸惑ってばかりです。
自称の運転の上手さは、ほとんど役に立たないと思っておいて下さい。
まとめ
『運転してはいけない人』と『運転して良い人』どちらにも当てはまらなかったという方は、グレーゾーンです。
やる気と予習次第でどうにかなるとは思いますが、まずは交通量の少ないエリアで慣れることをお勧めします。
脅してばかりになってしまいましたが、調子に乗って自分の技量を過信さえしなければ、海外のドライブは本当に楽しいものです。
好きな時に好きな場所に行けますし、観光的に有名なドライブコースも多々あります。
条件が合えば、ぜひトライしてみて下さい。
大前提として、現地の交通ルール、標識の意味の予習は絶対必要なので、その点はご注意を。