築14年のちょっと良い中古物件を購入しました。
住んで初めて気づいた、とても大事なこと。
それは、前の住人、売主さんに対する自身の印象です。
『良い人だったか?』
『生理的に無理じゃないか?』
もし中古住宅を検討中であれば、ぜひご参考ください。
目次
売主さんはどんな人か?が重要である理由
中古住宅は前住人の生活跡がたくさん
私の買った家は、とても上品なおばあちゃんが1人で住んでいました。
内見で綺麗にされているのは知っていましたし、広い家に1人でお住まいだったので、使用感がほとんどなく、築年数のわりにはかなり綺麗な状態でした。
ということでノーリフォームで住み始めたわけですが、
(畳すら交換していません。)
いざ住み始めてみると、それまで見えなかった細かいところも目につくようになってきます。
これは仕方のないことで、人が14年も住んでいたんですから、新築の様にまっさらな状態なわけがないことは当然なわけです。
普通なら、多少は嫌な気分になっていたと思います。
『やっぱ新築にしとくべきだった』とか、後悔していたかもしれません。
しかしながら、私と妻は前の住人の痕跡に対して、不快感とかはまったくないことに、ある時気づきました。
それは売主であり前住人おばあちゃんの良い印象のおかげだということも。
彼女が残してくれた良いイメージにいかに救われているのか、住み始めて初めて気づいた訳です。
売主が生理的に受け付けない人だったらと想像すると、恐怖
いくら物件が良くて手頃な価格だったとしても、前の住人が気持ち悪い人だったら、苦痛の連続であったと思います。
例えば水回りの汚れを一つ見つけるたびに、
『気持ち悪っ』
となっていたことでしょう。
風呂、トイレ、キッチンなどの水回り。
リビングの床。
それら全て中古。前の住人が使ってきたものな訳です。
前の住人が生理的に無理な方だったら、ちょっと耐えられそうにないですよね。
清掃には限界がある
ちなみに我が家もプロの清掃業者に十数万払って清掃はしてもらっています。
でもあくまで清掃。
新品に生まれ変わる訳ではありませんし、清掃も業者だからといって完璧ではありません。
うちも前の方がいくら綺麗にお住まいだったとはいえ、10年以上住んでいてついた傷や汚れが綺麗さっぱり無くなる訳ではありませんでした。
全然ボロいし汚れています。(新築に比べると)
フルリフォームすれば良い話なのかも
まるっと交換して新築同様。
そんな選択肢もあるかもしれませんが、オススメはできません。
『じゃあ最初から新築を購入すれば?』となるからです。
中古物件のメリットは、物件を割安で手に入れることができる点が大きいと思います。
- 住み始めるまで時間がかからない
- 近隣の住人がどんな人か分かっている(よーいどんの運任せではない)
など他の長所はあると思いますが、やはり一番のメリットは金銭的な負担が少なく済む点です。
リフォームにお金をかければかけるほどメリットが打ち消されてしまうわけで、フルリフォームはよほど古い物件でない限りは現実的ではないでしょう。
住んで分かったけど、賃貸と持ち家では気持ちが全然違う
『ずっと賃貸に住んでいるけれど、前の住人が誰かなんて、気にしたことない。』
こんな意見もあると思います。
しかしですね。
私も家を買うまでは15年ほど賃貸のアパートやマンションを転々としてきました。
新築なんか住んだことなく、だいたい築10年以上は経った割安な物件ばかりだったと思います。
賃貸に住んでいる時は、前に誰が住んでいたかなんてことを気にしたことはありません。
たまに前住人宛の通販カタログなどの郵便物が届いて、『へー』と思う程度。
でも、持ち家となると話が全然変わってきます。
今まで気にしなかったことも見えてきます。
やっぱり所有物だからでしょうか?
賃貸に住んでいた頃は、部屋あくまで借り物。
自分のものではないので、細かいことなんて気にならなかったのかもしれませんね。
本当に不思議なものです。
中古住宅の査定ポイントは物件だけじゃない
中古物件を選ぶ時のこと。
私の場合、住み始めるまでは、『物件』と『売主』は切り分けて考えていて、
『土地や建物に対して売値はいくらなのか?』
そんなことだけで物件の良し悪しを判断できるものと思っていました。
でも実際に中古物件を選んで購入して住んでみて、
『売主がどんな人で、どんな印象だったか?』
これが極めて重要な要素だったこと、今更ながらに気づきました。
皆さんにも、切に知っておいて欲しいと思います。
売主も買主も、互いに良い印象を与えることに徹するべき
中古物件の売買は、新築物件と違って人と人との取引
私は家を買ったことしかないので買い主の立場しか分かりませんが、少しでも綺麗好きで清潔感のある”良い人”が住んだ物件に住むべきだと思っています。
でも逆もまた然り。売主さんも同じでしょう。
思い出のつまった大事な家、少しでも”良い人”に住んで欲しいと思っているはずです。
実際に家を所有してみて、売る側からしても、売値以外に、”誰に”売るかがとても大事なことだと、分かるようになりました。
購入するまでに、売主さんとは、頻繁に顔を合わせる
シチュエーションは、内見、契約、引き渡し。
お互いどんな人から買うのか、売るのか、情報は自然と入ってきますし、何度も会うので人となりも大体把握出来ます。
そんな中で、互いに『良い印象』を持ってもらうことがいかに重要だったのか。
改めて認識しました。
売主、買主、どちらの立場でも、互いのためにも少しでも相手に良い印象を持ってもらうように努力して欲しいと思います。
自分にメリットとして返ってきますので、これから内見に望む方、受け入れる方、ぜひ心がけてみてください。
最近観た中で、とても面白かった映画です。
家の売買を控えている方にはぜひ見て欲しい作品です。すごーーく、共感できました。
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