1年半ぶり帰国中に牧場見学。社台F、NF早来、NF空港、社台スタリオン 。

アメリカ駐在生活

2024年3月中旬。

アメリカ駐在の一時帰国中に牧場見学へ行ってきました。

1日目

  • 社台ファーム(2歳馬2頭)
  • ノーザンファーム早来(2歳馬6頭)

2日目

  • 社台スタリオン
  • ノーザンファーム空港(休養馬1頭、2歳馬1頭)

コロナ禍を除いて出資馬には会ってきましたが、その習慣も現3歳馬は海外駐在によってストップ。

今年は、全ての2歳馬に会うことが出来ました。

アクシデントでNF空港に戻っていたレッドランメルトと合わせて全10頭。

牧場の方のコメントと自分の主観を記録に残しておきたいと思います。

1日目午前:社台ファーム

2年ぶり2回目の訪問。コロナ後も社台ファームだけ、到着後事務所前から電話連絡です。

前回は事務所隣の厩舎だったので車移動はありませんでしたが、今回初めて場内を車で移動しました。

レッドヴァリアート 牡2

ガールズバンド22(父ルーラーシップ)

大きすぎず、スッキリとバランスの取れた馬体。

ただし、過去見学した中で1番やんちゃでした。見学中はこの通り。見学後も、振り返ると厩舎に戻りたくないと暴れてました。

牧場のコメント

  • 450kg台からこれから増える見込み
  • 成長は遅め
  • デビューは秋以降
  • 距離はあった方がいい気はするが、ギャロップでどういう走りかを見なければ適性はわからない
  • 父ルーラーシップに似て手がかかるまではいかないが、オス馬らしい勝気なところはある

 

ルージュメアート 牝2

ライラヌール22(父アメリカンファラオ)

事務局の方が、お姉さん勝ちましたねと。

歴代出資馬の中でも最も大きな馬体で、ここまでパワーに全振りした馬は初めてです。アメリカっぽい馬ですが、血統面含めて期待できるのではないかなと思いました。

牧場見学が水曜日だったのですが、その3日後に放馬し、ラチに衝突。縫合治療を受けたとのことです。見学中はとても大人しい良い子だったんですけどね。元々成長遅めとのことだったので、大きな影響はないことを願っています。

牧場のコメント

  • 534kg
  • 馴致からはだいぶ絞れた
  • 牝馬は動かすとカイバを食べなくなるが、モリモリ食べる
  • 3F45秒をやっているが、本数は少なめ
  • 本数を増やすと牝馬は気が入りやすいので、ペースは上げずに今は土台強化
  • デビューは早くて9、10月
  • アメリカンファラオ産駒らしい馬体
  • 馬体重は重いが、それに見合った骨量でバランスは取れているので脚元に不安はない
  • 筋肉量が多くどんな馬場でも苦にしなさそう

 

1日目午後:ノーザンファーム早来

NF早来(はやきた)は初めての訪問。そして1つの見学枠で過去最多頭数の6頭に会いました。

30分枠のはずですが、結局1時間ほどかかってしまいましたね。

カザンラク 牡2

ヴィアンローズ22(父シルバーステート)

バランスの取れた馬体の持ち主で、期待できそうです。とても落ち着いていました。

牧場のコメント

  • 456kg
  • 3ハロン47-48
  • 馬体の成長をみながらゆっくり目に
  • 脚元に不安はない
  • 秋デビューの6月移動を目標
  • 適性は芝

 

スペードギニー 牡2

ローズノーブル22(父リオンディーズ)

先ほどのカザンラクは叔父と甥の関係です。父は違えど、やはりどこかしら似てるなーという印象。

牧場のコメント

  • 458kg
  • 幅は出てきたが馬体中に現れない、走らせると落ちてしまう
  • 15始めた。いまはこれが丁度いい
  • 動きは良い
  • 緩さがあり、成長は遅い
  • 本格派するのは3歳に入ってきてからで、2歳からバリバリ走るイメージはない
  • 一応移動は6月目標
  • 適性は芝2000m。ダートを走れるほどのパワーはなし
  • 気がいい子

 

ペンダンティフ 牝2

スターダムバウンド22(父オルフェーブル)

綺麗な栗毛の馬体。募集動画以降にクラブから公開されていた動画では、ひょこひょこした歩様と、ちょっと左右のバランスがズレているような様子が気になっていましたが、実際に見せてもらうと、後肢の踏み込みは深く、しっかりした歩きをしていて安心しました。

牧場のコメント

  • 434kg
  • 46-47まで順調に乗り込めるようになった
  • 柔らかく軽いので芝向き
  • ウッドチップコースしかないので、判断難しいが血統をみると中長距離
  • 踏み込みは深く、可動域が大きい
  • オルフェーブル産駒なので走る時のストライドは短め

 

ルージュカリーナ 牝2

ボインビューティー22(父エピファネイア)

動きの評判が高いことはレポートで知っていましたが、馬体のバランスと小ささが気になっていた本馬。クラブの写真より良い意味で普通に見えました。

歩様もリズミカルでちゃっちゃと動いていて、いかにもスピードがありそうです。厩舎の期待も高く、デビューがより楽しみになりました。

牧場のコメント

  • 435kg
  • もう一回り大きくなってくれるはず
  • 写真では冬毛も多くて小ぢんまり写っていた
  • 今は肩周りの毛も落ちていい形に見えてきたが、1ヶ月後に見たらもっと良くなる
  • 3F45秒のメニューだが、実際44秒になっても楽に動ける
  • 暖かくなって14でどういう動きを見せてくれるか楽しみ
  • ゲートを北海道でやるので移動は6月目標
  • 動きはかなり良い。馬体が成長すればもっと良くなる
  • 気性もエピファネイアにしては大人しく扱いやすい
  • 前進気勢は強すぎず、コントロールできる範囲内
  • 母の気性が父の気性を程よく緩和してくれている
  • 気性を含めていい馬だ
  • 元々背中は良かった。柔らかいタイプではないが、良いバネをもっている

 

エスタンシア 牝2

マラコスタムブラダ22(父ドゥラメンテ)

同じ厩舎で3頭目に登場したのが本馬。バツ2抽選で出資できた縁もあり、特別な思いはあります。気になる所のない、優等生っぽい雰囲気。

厩舎で見学した3頭(ペンダンティフ、ルージュカリーナ)全て本当に良い馬とのことですが、この子への期待はちょっと別格かなという印象でした。

牧場のコメント

  • 462kg
  • 3/7から乗り出して今は周回で乗り込んでいる
  • 坂路入りは月末を予定
  • 痛めたのがトモなので徐々に無理をせず本数ペースを上げつつ丁寧にやっていければ
  • 乗り出し後、トモを痛めたことは感じさせず、違和感もない
  • 体つきも動きも3ヶ月乗っていないとは思わせない足取り
  • アクシデントが無ければ、無理をせずGW移動8月デビューの予定だった
  • 年内には余裕でデビューできるくらい。順調にいけば、盆明けもイメージできる。トントンと行けば夏前も可能だが、じっくりと
  • ドゥラメンテ産駒のゆるさはあるが、馬はいい
  • 松下調教師も崩れないので良いですね、とのこと

 

カナルビーグル 牡2

ソブラドラインク22(父リアルスティール)

リアルスティール産駒らしい、硬い足取りでした。ですが特に悪い印象はなく、普通に良い馬です。フォーエバーヤングのように、ダート路線で頑張ってほしいですね。

音無厩舎は、3年連続。残された期間は短いですが、勝利数の積み上げに貢献してくれると良いなと思います。

牧場のコメント

  • 48を週3日2本上がっている
  • 育成牧場に来たのも遅く、ゆっくり
  • 一般的なリアルスティール産駒のように硬め
  • 硬さがあるので、今のところダートより
  • 具体的な移動時期は未定

 

2日目午前:社台スタリオン

2年ぶり2回目の訪問。

種付け現場(アドマイヤマーズ、ブリックスアンドモルタル、イスラボニータ)の見学後、厩舎へ。

こちら、キタサンブラック。イクイノックスとは通路を挟んだお向かいさんでした。

種付シーズンに訪れたのは初めてでしたが、スタリオンの本業を見ることができたのは貴重な体験でした。

静止画も動画も禁止されているので記録には残せませんが、忘れないでしょうね。

ただ、見学できた種牡馬は時間等の制約で限りがあったので、オフシーズンの方が個人的には楽しめるかなと思いました。

スタリオンブック、カッコ良すぎですね。とくに裏表紙

前回の社台スタリオンステーションの見学はこちら▼

社台スタリオンステーションの厩舎を牧場見学。

2日目午後:ノーザンファーム空港

2年ぶり3回目の訪問。

レッドランメルト 牡5

クイーンズアドヴァイス19(父ディープインパクト)

蹄の欠損は思ったよりひどかったです。表面を綺麗にならしてありましたが、それでも怪我の名残はしっかりと残っていました。本当に、一番嫌なところを怪我してしまったんだなと。

すでに下の方におりてきていて、完治まであと少しでしょうか。半年以上の休養は痛かったですが、事故であり、再発の恐れがあるものではないのが救いです。

牧場のコメント

  • 装蹄師の方も頑張ってくれて、乗り出せるようになった
  • 蹄に衝撃を与えられない分、マシンの時間は多くとっていた
  • 馬体重は増えたがシェイプアップしていければ
  • 14を始めたところだが、すでに調教師と次のレースに向けた帰厩の話ができる
  • 休養期間を経て精神面は落ち着いたように見える

 

キアラメンテ 牝2

レオパルディナ22(父ドゥラメンテ)

ドゥラメンテに似たスラッとした長い胴体。筋肉量はまだまだという感じです。

怪我のリスクは他の子に比べて高そうですが、動きのしなやかさとフレームの大きさに期待しての出資だったので、このまま順調に成長して欲しいなと思います。

牧場のコメント

  • 428kgだが暖かくなってカイバ喰いは良くなってきている
  • 坂路は16ペース
  • 移動は6月を目標
  • 前脚がオフセットしている点は不安だが、走りには影響なし
  • 緩さも気性も父譲り

ノーザンファーム空港では、事務局の方に坂路、周回、トレッドミルなど設備についても紹介してもらえました。

印象的だったのが、早来と空港では坂路の傾斜の違いによって負荷が異なるということですね。

同じ15-15でも、空港だと本数を増やしたりだとかして調整を行うとのこと。知りませんでした。

 

 

牧場見学は重要。勝った負けたではなく、成長を楽しむ

1頭1頭に対して

 

北海道滞在

1年半ぶりの日本帰国だったので、そのことにも触れておこうと思います。

シアトル発便が、まさかの5時間遅れ。しかも機内エンタメ使えずという苦行。

夜8時過ぎに羽田に到着するも、新千歳便はすでに終了。

その代わり、デルタがホテルを羽田にとってくれました。

移動は疲れましたし、予定が変わってしまったことは痛かったですが、美味しい夕食、朝食、温泉を楽しめたので、良しとします。

1年半ぶりのコンビニではこの3点を購入。どれも美味すぎました。

北海道に着いてからは、お腹を壊さないように慎重に、アメリカでは食べられない美味しいご飯を可能な限り詰め込みました。

行ったことの無かった札幌で観光ぽいこともしましたが、感動したのはご飯ですね。

 

 

 

 

4泊5日の短い帰国でしたが、出資馬に会えて、美味しいもの食べれて、好きなことだけをして幸せでした。

また来年も楽しみです。

トップ画像はディープインパクトゲートです。あまりに立派で驚きました。カバーかけられてましたけど。

(つづく)

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