2024年10月、イエローストーンへ。
ベストシーズンは6〜8月と言われていますが、10月でも快適です。
シアトルからのロードトリップで、全行程は8日間。
キャンピングカー(RV車)で過ごしたイエローストーン滞在分の4日分をまとめました。
事前準備
RV車のレンタル予約
利用したのは、CRUISE AMERICA。
特徴的な外観なので、見かけた方は多いと思います。
個人から安く借りる選択肢もありましたが、安心感から業者を利用することにしました。
今回レンタルしたのは、スタンダードサイズ(5人用)です。
これより大きいサイズは3人では持て余しそうですし、車の取り回しに不安もあったので、スタンダードな車格を選びました。
基本料金が1泊あたり$135。
走行マイル加算、そして諸々の手数料など合わせて、最終的には3泊4日で$665でした。

ちなみに、夏のオンシーズンだと3〜4倍かかると思います。
8月で調べると、1泊で$556・・・。

RVサイトの予約
キャンピングカー(RV車)は初めてだったので、多少は割高ですが電源、水道、下水全て揃ったキャンプサイトを予約しました。
最初の2泊は、イエローストーン国立公園内のFishing Bridge RV Park。
最後の夜は公園の外、ウエストイエローストーンにあるGrizzly RV Parkに泊まります。
Fishing Bridgeで予約したのは、こちらLoop Eの50 feet以下の区画。

借りているRV車のサイズ的には、Loop A、Cでも十分でしたが、隣との距離が近いという口コミがあったので、整備されて綺麗なLoop Eを予約しておきました。
1泊あたり$103。税金など合わせて、2泊3日で$235です。

公園周りのホテルよりは多少安いかな、というところです。
1日目
キャンピングカーに乗り換えた後はイエローストーンへ直行したかったので、先にWalmart買い出しを済ませておきます。
食材と、汚水タンク用のケミカル。
ケミカルを使用するのは今回限りなので、少量のタブレット式を購入。
あとはタンクの排水作業に使うゴム手袋など。

RV車の受け取りは、モンタナ州内でイエローストーンに程近いBozemanで。

手続きのあと、車の取り扱いを丁寧に教えてもらえました。予習していたとはいえ、きっちり録画させてもらいました。
ついに乗車した初めてのRV車。広いです。


寝袋、キッチン道具など、持ってきたキャンプ道具などを運び込んで出発します。

レンタル中、車はフェンスの外に駐車してOKとのこと。チャージは取られませんでした。

RV車の運転ですが、車格は大きいですが問題はありません。
サイドミラーのおかげで車幅は把握し易いです。
ただし、後部座席は少し酔い易いようです。
2時間ほど移動して、ウエストイエローストーンに到着。
国立公園内はガソリンが高いらしいので、給油してから西ゲートへ向かいます。
ゲートの前で記念撮影。

イエローストーン国立公園は犬に少し厳しい方で、基本的に犬の散歩はキャンプ場、舗装された駐車場に限られます。
犬には悪いですが、入園以降は車の中で留守番する時間が長くなると思います。
最初に立ち寄ったのは、マディソンとオールドフェイスフルの中間地点にある、ロウアー・ガイザー・ベイスン(Lower Geyser Basin)。
トレイルは3歳児にちょうど良い距離でした。犬の入場はNGです。

ファウンテン・ペイント・ポット(Fountain Paint Pot)



キャンプ場へ向かう途中、オールドフェイスフルロッジ(Old Faithful General Store)に寄り道しました。
YETIとのコラボ商品に、

食料品も売っています。

その後、ロウアーループを東に移動し、キャンプ場のあるレイクカントリーのフィッシングビレッジへ。
RV Park Resistrationでチェックインを済ませて、明るいうちにサイトに到着することができました。
これから2泊お世話になります。

夕食の準備は、まだギリギリ明るかったので外のテーブルで。

初めてのRV車での食事です。

そして就寝。

2日目
公園内に泊まると、ゲートの列に並ぶことなく、公園の真ん中から1日が始まります。
まずは最初の目的地、キャニオンカントリー(Canyon Country)へ向かうために8の字型の周遊道路の北半分、アッパーループ(Upper Loop)を走っていきます。
レイクからキャニオンの間、バッファローを多く見れるというヘイデンバレー(Hayden Valley)で一旦ストップ。

実際、バイソンは結構見れました。
遠くの群れから、

道端のバイソンまで。

そしてキャニオンカントリーへ。
ノースリム側にある展望台の中でも、人気ナンバーワンというアーティストポイントへ向かいます。
シーズン終盤だからか、駐車も余裕でした。

遠くに見えるのが、落差94mのロウアー滝(Lower Fall)です。

この後、ロウアー滝の方面に移動。
3歳の娘と二人でロウアー滝を間近に見えるトレイルを下りました。

ブリンクオブロウアーフォールズ(Brink of Lower Falls)

逆に滝側から先ほどまでいた展望台を見た景色です。

帰り(登り坂)は結構大変でしたが、娘の気分を盛り上げて、最後まで自分の足で頑張ってもらいました。

良い時間になったので、RV車内でランチ。

昼寝を挟んで、サウスリムのインスピレーションポイントへ。
綺麗は綺麗。でも正直言うと、どの展望台も似たような景色かもしれません。


これでキャニオンカントリーは終わりです。
アッパーループをグルッと回り、ミッドウェイ・ガイザー・ベイスン(Midway Geyser Basin)へ向かいます。
間欠泉と温泉をつなぐトレイルです。


Excelsior Geyser Crater

グランド・プリズマティック・スプリング(Grand Prismatic Spring)



個人的には、このトレイルがハイライトかもしれません。

Opal Pool

ここにもバイソンがいました。

オールドフェイスフルに移動し、Old Faithful Innを見学。

1904年に建てられたログキャビン。歴史がすごいです。

ホテルの目の前にあるオールドフェイスフル・ガイザーの噴出。
ビジターセンターにある予告時間通りでした。

キャンプ場へ戻る途中、イエローストーンレイクの駐車スペースで犬の休憩。


フィッシングブリッジに帰る途中、鹿にも会えました。


この日の観光は終了。シャワーへ向かいます。

シャワー室はブース数も多くて、待ち時間もありません。
これが受付。

清潔で文句なしです。

そして車に戻って夕食の準備。
これがRV車の冷蔵庫です。家庭用とさほど変わりません。

ガスコンロと、旅行にはいつも持ち歩いている炊飯器。

2日目の夕食は、Walmartで買ったサーモンと、無印良品の混ぜご飯です。

10月上旬。閉鎖直前の時期なだけあって、さすがに夜は冷えます。
初日が寒かったので、この夜からは暖房をつけて寝ました。
夜は星がよく見えます。

3日目
イエローストーン最後の朝です。


RVパークのチェックアウト。
毎日公園の外に出て、また翌朝ゲートに並んで、といったロスタイムが無いのは本当に快適でした。

この日は、南のグランドティトン国立公園(ワイオミング州)まで行き、戻ってくる予定です。
まずは、レイクカントリーを見て回ります。
フィッシングビレッジから東へ。
車がたくさん停まっていると思ったら、なんとグリズリー。レンジャーによって規制されてました。

グリズリーは、見れるとラッキーな部類だと思います。

レイク・ビュート・オーバールック(Lake butte Overlook)

イエローストーンレイクを一望できます。山火事の名残も。

イエローストーンレイクの湖畔にも、バイソン。

ウエストサム(West Thumb)のトレイルを歩きます。

フィッシングコーン(Fishing Cone)。これを使って釣り人が魚を茹でていた時代もあったらしいです。今は禁止されています。


Abyss Pool

Black Pool

これでイエローストーン国立公園とはしばしのお別れです。
南下してグランドティトン国立公園へ。

到着しました。10番目くらいの国立公園です。

ジャクソンレイク(Jackson Lake)

ロッキー山脈がもっと鮮明に見れたら良かったのですが、少しぼやけてました。


湖畔でランチ。お土産でもらった鍋焼きうどん。

イエローストーンへUターン。
前日に見たプリズマティック・スプリングを高台から見てみます。

グランド・プリズマティック・スプリング・オーバールック(Grand Prismatic Spring Overlook)

傍を歩くより、色合いがよく分かります。
オールドフェイスフルビジターセンター(Old Faithful Visitor Center)へ戻ってきました。


奥さんが1人でモーニング・グローリー・プールを見にいっている間、留守番です。

これでイエローストーン国立公園は終わりです。
最後の夜はウエストイエローストーンにあるGrizzly RV Park。
到着したのは夜7時。すでに事務所は閉まっていたので、セルフチェックインです。

Googleの評価も高いキャンプ場でしたが、料金も安くないだけあって快適でした。

犬用の散歩道もあり、

トイレ・シャワー棟も綺麗でキーロック付きです。

3日目の夕食は、残りの肉を焼いて、そして無印の混ぜご飯。

RV車で寝る最後の夜。

4日目
この旅、最後の朝を迎えました。

返却の準備を進めます。
水道、トイレを使ってから、タンクを空にしていきます。
ブラックタンク(トイレ)、グレータンク(生活水)の順に排水。

注意すべきは、排水後、タンクの蓋は開けっぱなしにすることです。
返却時に閉まっていると、排水が未完了と見なされて、60ドルとか請求されます。
レバーも全開のままで。

サイトの後片付けも完了。

給水タンクを満タンにして、出発です。

ここで、確認しておくべきセンサーの見方を紹介しておきます。
BLK(ブラックタンク)のボタンを押すと、Emptyになっていることがわかります。

FRESH(水タンク)のボタンを押すと、Full。

無事にレンタカー会社へ到着し、返却時の点検も問題なしでした。
追加チャージもなしです。
荷物を車に移して、無事にキャンピングカーの旅を終えました。

アメリカではRV車でも駐車に困りませんし、国立公園内に車の修理工場があったりと、インフラが整っています。

日本でも車中泊やキャンピングカーが流行っているようですが、環境は結構違うと思います。
それぞれ長短あるでしょうが、本場を経験できたのは良かったかなと。
本当に楽しくて、夢が1つ叶った良い旅でした。