駐在先のシアトルに5歳の愛犬がやってきて5ヶ月が経ちました。
ペットフレンドリーなアメリカ生活を楽しんでいる反面、何度か動物病院のお世話になっています。
犬が体調を崩してしまうことも、必要な治療費の額も、両方とも想定外でしたが、ペット保険に入っていたおかげで、なんとかなっています。
この記事で伝えたいことは3つ。
- ペット保険には絶対に入ること
- 保険は1番良いプランで
- かかりつけの病院を早めに決めること
同じ境遇の方に、ぜひ参考にして頂ければと思います。
目次
①ペット保険に入った方が良い理由
米国の治療費は高額
うちは、重度の病気や事故など、大きなリスクに備えて保険に加入しました。いわば御守り代わりです。
しかし、現実問題として、大きな病気でなくてもかなりのお金がかかります。
うちの子の例
- 目やにが酷くて受診:支払い$530
- 血便が出て受診:支払い$240
- レントゲン検査:$700
- 毎回の血液検査:$105
時に千ドルを超える診療費を払いましたが、その8割は保険で返金されました。
高額であるからこそ、保険は本当に必要だと実感しています。
保険は固定費として割り切る
ウチの保険代は年間で$803(およそ10万円)です。
プランの詳細はまた後で紹介しますが、保険料も安くはありません。
それでも、病院にかかる度に、保険の有り難みを感じています。
保険が無ければ、飼い主として精神的負担も大きかったはず。
ちょっとでも様子がおかしければ、躊躇なく病院に連絡できるのは、飼い主にとってもペットにとっても心強いことです。
ペットは環境の変化で突如体調を崩す
『保険?まあ必要ないかな。』と、考える方もいると思います。
うちの子を例に挙げますが、外的要因かストレスか、日本では経験のない体調の崩し方をしています。
例えば、クリスマスシーズンに生もみの木を部屋に設置した翌日から、目やにがとまらなくなりました。
さらに、ある日突然血便が。検査の結果、膵炎でした。
原因究明のためレントゲン検査に加えて、病名特定後も自宅で毎日点滴を打つなど、結構大変な思いをしました。
治療期間中は、バスルームのシャワーカーテンレールには点滴袋が。
渡米前は、日本で経験の無い病気を発症するなんて考えてもいませんでした。しかもこんな短期間に。
しかし、実際に想定外のことが起きてしまっています。
②保険は1番良いプランで
いざ保険に加入するにも、高額な保険料とプランの選択肢に困ってしまうかもしれません。
特にこだわりが無いのであれば、1番良いやつにしておくことをお勧めします。
代表的な項目について、具体的に説明します。
Deductible(免責額)は小さく
まずDeductibleについて説明すると、
免責額が例えば$250に設定されていた場合、年間の治療費が$250を上回って以降が、返金の対象となります。
その為、初回受診時の治療費は、どうしても自己負担の割合が大きくなります。
免責額を高く設定すれば保険金は安く出来ますが、差し引きを考えると、免責額は低めで良いと思います。
Wellnessも含める
プラン検討時の大きな選択肢の1つは、Wellnessの有無です。
- Accident & Illness
- Accident & Illness & Wellness
Wellnessアリの方が、保険料は高くなります。その代わり、大概のものは保険でカバーされます。
これはうちのWellness プログラムの例です。上限はあるものの、対象アイテムは100%の返金対象です。
Routine physical examination (wellness exam): $80
Intestinal de-worming or removal of parasite: $30
Routine dental cleaning: $100
Flea and tick prevention: $100
Heartworm prevention: $50
Fecal examination: $30
Prescribed vitamin supplements: $50
Vaccine boosters and vaccinations: $60
アメリカでは、予防接種、各種検査、歯のクリーニングなど、健康状態の維持と向上のためのケアは日本よりも一般的のようです。
うちが初診時に治療費が$500もかかってしまった理由も、ワクチンや検査などをフルコースで受けたことでした。
(やって当然というスタンスで来られるので、強く主張しない限りは色々と追加されると思います。)
治療内容について保険の対象かどうか毎回病院でチェックするのも大変です。
高額な治療費の支払い後に返金がないと、ショックを受けることになりますしね。
Wellnessは追加しておきましょう。
Anual Limitは大きく
滅多なことでは上限が問題になることはないでしょうが、枠は大きいに越したことはありません。
例えば$10,000から$15,000に上乗せしても、保険金の差額は数ドルです。
保険プランについておさらいすると、
- Deductible(免責額)は小さく
- Wellnessも含める
- Anual Limitは大きく
さて、次が最後になります。
③かかりつけの病院を早くつくる
というのも、初診を経て病院の患者になって以降は、対応は全く別物だったからです。
(初診の際は、予約が最短で1週間以上先。明らかに後回しにされているように感じました)
血便や嘔吐で愛犬が苦しんでいる時は本当に不安で一杯でしたが、かかりつけ医の存在が大きな助けになりました。
今思うと、海外の病院の勝手を知ることができるなど、早めの受診は良い予行演習になったと思います。
日本からアメリカにペットを持ち込んだ方は、早めにかかりつけ医を見つけておくことをお勧めします。
参考に。うちの保険プラン
契約している保険会社はSafeco Insurance。
こちら、5歳のコーギーの契約内容です。
- Annual total premium(年間保険料):$803
- Annual Maximum(保険会社負担の上限):$15,000
- Annual Deductible(免責額):$250
- Reimbursement Rate(保険会社の負担割合):80%
契約はアメリカに来てから。(住所など決まっていれば、渡米前でも出来なくもないのかもしれませんが)
ウチは、私の渡米後に犬と家族を迎え入れるまで2ヶ月の猶予があったので、その間に契約を済ませておきました。
保険から返金までのながれ
返金申請(Claim)は、受診ごとに行います。
領収書(Invoice)をオンラインでアップロードするだけなので、数分の作業です。
申請後、審査が終わって小切手が届くまで2-3週間くらいでしょうか。
膵炎治療時には、治療食(低脂肪食の缶詰)も80%の返金対象となったのは、いい意味で驚きました。
過去最大の返金は、1回あたり$925(12万円)です。本当に助かりました。
まとめ
アメリカはペットフレンドリーで、犬にとっては天国です。
大きな公園がたくさんあったり、スーパーやショッピングモールなど、どこでも犬と一緒。
犬と楽しい生活を送るためにも、安心のためにペット保険は必須でした。
この記事がご参考になればと思います。