念願の凱旋門賞観戦@ロンシャン競馬場。
4月から航空券など準備を開始し、ついに現地で観戦してきました。
2019年凱旋門賞は3連覇を狙うエネイブルのためのレースだった訳ですが、そんな現地の様子をまとめたいと思います。
雰囲気や服装、ロンシャン競馬場の設備など、凱旋門賞観戦全般についてはまた別の記事にする予定です。
合言葉はEnable Challenge
英国馬のエネイブルを、フランスのギャロップが全面的に応援するという前例のない年でした。
ロンシャンのいたるところにエネイブル応援ボードが掲げられています。
そして応援セットも販売されています。
トートバッグ、マフラー、コップのセットで、事前購入だと15〜25ユーロ。当日購入だと30ユーロです。
私は事前購入済みだったので、印刷した引き換えパスのバーコードを読み取って貰いました。
みなさん、マフラーを広げて写真を撮っていましたね。
引き換え所の前には、エネイブルカラーのスーツを身にまとった方の姿も。
現地で写真は撮り忘れたのですが、レース前には、エネイブル応援ボードが係の人によって配布されました。
かなり大きくてしっかりしたものです。
競馬場全体が、エネイブルの3連覇を見に来ている。まさにそんな様子でした。
会場には日本馬の応援幕も
エネイブル応援グッズの引き換え所の隣に、見覚えのある勝負服が。
日本馬への応援メッセージでした。
せっかくなので、一枚一枚貼っておきます。
日本から参戦した3頭のGIホース。それぞれのファンの想いが伝わってきますね。
1Rがスタート
1Rマルセルブーサック賞(GI 1,600m)のスタートは現地時間の14:15、凱旋門賞の2時間前。
1Rといえど、2歳牝馬のチャンピオンを決めるGIレースでした。
ディープインパクト産駒で武豊騎乗のサヴァラン(2歳牝)が1番人気。
こちら、パドックの様子です。
記者に囲まれる武豊騎手。
当然サヴァランを応援したのですが、レースは7着とは残念な結果となりました。
続いて2Rは2歳牡馬のチャンピオンを決めるジャンリュックラガルデール賞(GI 1,600m)
2Rでも武豊騎乗のヘルタースケルターを応援するも、最後届かず5着。
凱旋門賞の4Rまで、みなさん予想を楽しんでいる様子。
私はというと、確保したスペースでカメラ撮影の練習をしていました。
スマホカメラと、ミラーレス一眼を比べてみたり。
レースはしっかりと肉眼で見つつ、シャッターを適当に切りながら、上手く撮れるかなど。
試行錯誤を重ねます。
これが直前の3Rのゴールシーン。天気も変動が激しく、この時は曇っていました。
いよいよ4R凱旋門賞。パドックは諦める
一度パドックに行ってしまうと人混みで席へ戻れないと判断して、この時は移動せずに座って待っていました。
凱旋門賞の発走が近づくと、会場の雰囲気も一変します。
スタンドの人数、歓声も3Rまでとは別物。
年に一度のイベントがいよいよ始まったなと。
少し前にスクリーンに映されたジョッキー達です。
本番馬入場
日本のキセキ、ブラストワンピース、フィエールマンの3頭が現れました。
ちょうど1枚に収めることができた写真がこちら。
怪我なく無事に走りきってくれることを願いつつ、ゲートへ見送ります。
そして今年の主役、エネイブル。
全員がエネイブルに注目していました。
ちなみに、大型ディスプレイで、単勝オッズも確認できます。
左上の時間は、発走までのカウントダウン。あと7分でレース開始です。
エネイブル x1.5(1番人気)
キセキ x34(9番人気)
ブラスト x44(11番人気)
フィエールマン x28(7番人気)
現地でも、エネイブルの圧倒的な1番人気。
日本馬はフィエールマンの7番人気が最高です。
このオッズが表しているように、現地の今年の日本馬に対する評価は高くなかったようですね。
発走直前のゴール前の様子がこちら。
天気も良くなってきました。
凱旋門賞ついに発走
発走前のファンファーレなどは特にありません。
最後の直線前までは、スクリーンでレースを見守ることになるのですが、遠くに馬群を見ることもできます。
このように3コーナーの坂を上りきった馬群を、小さいですが確認できます。
そして最後の直線へ。
いよいよこれからという時に、先行していたフィエールマンが後退していくのがみえて、故障かと心配になりました。
(ケガではなく、体力が尽きただけで良かったです。)
残り200m。
抜け出したのはエネイブル。イギリスからのお客さんでしょうか、すごい歓声。
この時は、全員が史上初の3連覇を確信したと思います。
残り50mでもまだエネイブル。
しかしゴール手前、外から突っ込んできた2番ゼッケンのヴァルトガイストが外からエネイブルに並びかけます。
そのまま差し切って、勝ったのはフランスの5歳馬ヴァルトガイスト。
エネイブルは2着
エネイブルは惜しくも2着となりました。
勝ちタイムは2分31秒。この時計の遅さが馬場の悪さを物語っていますね。
とはいえ、条件はどの馬も同じ。
4歳以上+牡馬ということで斤量が一番不利にも関わらず、勝ち切ったヴォルトガイスト。
悪条件でも見せ場をしっかりと作って2着にくい込んだエネイブル。
どちらもすごい。
日本から参戦した3頭は、キセキの7着が最高。ブラストワンピースとフィエールマンは最下位に沈みました。
レースを終えて
レース結果だけを見ると、残念な結果となりました。
- エネイブル惜敗
- 日本馬も見せ場無し
しかし、現地の雰囲気を含めた満足度は非常に高いものでした。
幾度と挑戦する日本馬や関係者。そして毎年観戦に行くという多くの日本人。
実際にロンシャンに来ると、凱旋門賞の持つ魅力と、日本人が魅きつけられる理由が分かった気がします。
4時間後に迫った飛行機で帰る予定だったので、表彰式を見ることもなくゴール後すぐに会場を後にしました。
来年かもっと先になるか分かりませんが、マイルを貯めて、また来たいと思います。
そして帰国後、購入した品や配布物を並べてみると、やはり2019年の凱旋門賞の主役はエネイブルだったんだと改めて認識しました。
もしエネイブルが勝っていたら、スタンドの観客が#Enable Challengeのプレートを掲げる中のウイニングランが見れたのでしょう。
改めて惜しい気持ちが湧き上がって来ましたが、それはまた次世代の名馬が現れた時ですね。