2021年度東京サラブレッドクラブの先行募集は、本当に?という嬉しい結果となりました。
目次
募集前に考えていたこと
詳しくは前回の記事にありますが、要約すると今年の方針はこの3つ。
- 中長距離馬
- 米国ダート血統馬
- 出資馬の弟妹に最優先は使わない
前回の記事はこちら▼
2022年度の東サラ募集スケジュール
先行募集
■ 6月10日(金)募集価格・所属厩舎発表
■ 6月17日(金)カタログ発送、WEBカタログ・測尺・動画公開予定
■ 6月20日(月)12時よりWEB限定で受付を開始(期間内で抽選)
■ 6月28日(火)12時の時点で1000口を超えた募集馬は受付終了(抽選実施)
■ 6月29日(水)1000口を超えた募集馬の当落通知メール送信
■ 7月04日(月)12時に一次募集の受付を終了、サイトにて満口馬公表
■ 7月07日(木)満口馬にお申込みされた方へ当落通知メールを送信通常募集
■ 7月12日(火)12時~18時
※先着順での受付となります。正確な申込口数と受付順を把握するため、初日はWEBのみ、正午12時から18時限定での受付とさせていただきます。
■ 7月13日(水)10時より受付開始
※WEBフォーム・電話・書面による先着順にてお受けします。
1000口締切(6月28日)は2頭のみ
応募口数1000口以上(6/28時点)
〔30〕ティズウインディ21
〔39〕ディヴァインハイツ21
6月28日正午時点で応募口数が1000口以上となった募集馬はここで締切となります。
昨年はこの時点で10頭が1000口に届いていましたが、今年はわずか2頭。
募集頭数が増えた分、人気が分散したんですかね。
私の上位候補は1000口には届かないだろうと予想し、この時点ではまだ静観していました。
応募口数400口以上(6/28時点)
〔02〕ラストグルーヴ21
〔03〕リュズキナ21
〔08〕サークリングⅡ21
〔09〕サンタフェチーフ21
〔13〕レッドエルザ21
〔14〕サファリミス21
〔26〕レッドアヴァンセ21
〔29〕レッドセシリア21
〔34〕カルティカ21
〔37〕ブラックスビーチ21
〔42〕ヴゼットジョリー21
〔47〕ギエナー21
〔51〕ボインビューティー21
1000口締切時の400口到達馬は、13頭でした。昨年は5頭です。
先行募集締切(7/4)では23頭が満口
さらに6日後に先行募集が締切日を迎え、抽選が実施されました。
満口馬の抽選結果(7/7発表)
〔02〕ラストグルーヴ21→落選
〔03〕リュズキナ21
〔07〕ドライヴンスノー21
〔08〕サークリングⅡ21
〔09〕サンタフェチーフ21→当選(第一希望)
〔13〕レッドエルザ21
〔14〕サファリミス21
〔21〕デビルズコーナー21→落選
〔22〕ポルケテスエーニョ21
〔26〕レッドアヴァンセ21→当選
〔28〕クイーンズアドヴァイス21→当選
〔29〕レッドセシリア21
〔32〕ディエンティ21
〔34〕カルティカ21
〔36〕レッドアトゥ21
〔37〕ブラックスビーチ21
〔40〕レッドシェリール21
〔42〕ヴゼットジョリー21
〔43〕リヴィアローズ21
〔47〕ギエナー21
〔51〕ボインビューティー21 →落選
私の結果は、
第一希望のサンタフェチーフ21が無事に当選。
一般でも、レッドアヴァンセ21とクイーンズアドヴァイス21がまさかの当選。
一般でこの2頭が両方当選するシナリオは全く考えてなかったので、震えました。
東サラ様、本当にありがとう。
締切間近(残100口未満)
〔04〕ジョリージョコンド21
〔05〕レインボーダリア21
〔10〕シアードラマ21
〔15〕プラトリーナ21
〔27〕レッドオルガ21
〔41〕アンジュパッセ21
〔49〕ツインテール21
〔52〕ダンシングラグズ21→出資確定
〔53〕サウンドオブフリーダム21
ダンシングラグズ21は400口には届かず。おかげで抽選なしで確定しました。
東サラで出資の決まった4頭の紹介
サンタフェチーフの21(メス)
- 父キズナ(母父Wiesenpfad)
- 美浦・宮田厩舎
いとこにサリオス、サラキア。
1コ上の半兄フェイト(父リアルスティール)はセレクトセール1億7,600万円。
第一希望内の抽選も覚悟の上でしたが、思ったほど人気は集中しなかったようですね。
首から背中のラインの動きのしなやかさ、キビキビとした全身の動き、そしてトモの筋肉の質感からは、高い素質を感じました。
現状の馬体重と筋肉量は及第点ですかね。菅囲も19.5cm。
同時期のサラキア(有馬記念2着、父ディープ)が19.1cmであったことを踏まえると、成長代はまだまだ残されているという印象です。
血統面の魅力は募集馬全50頭の中でも1、2を争うレベルなので、モノになった時のスケールの大きさに期待して、今年度の第一希望としました。
今年の東サラはキズナ牝馬が特に充実していた印象ですが、その中でも最上位はこの子だと思っています。
レッドアヴァンセの21(オス)
- 父ロードカナロア(母父ディープインパクト)
- 栗東・音無厩舎
名牝エリモピクシーの血を継ぐ一頭。レッドアヴァンセの2番仔。
軽い足さばきに、バランスのとれた好馬体。必要な箇所にしっかりと筋肉がついている点がセールスポイント。
全兄も素晴らしかったですが、弟君の方が肩の可動域は広そうですね。前肢の柔らかさはカナロア産駒を選ぶ際のポイントでもあるので、期待値も高まります。
牧場見学時に兄の適正はマイルと伺いましたが、この子は同じか、もう少し短い距離が主戦場となるかもしれません。
音無調教師の下で鍛えてもらえるのは師が定年を迎える3歳6月までと限られた期間ですが、将来的には兄とともに、長期に渡ってマイル戦線を席巻し続けてくれることを期待します。
クイーンズアドヴァイスの21(オス)
- 父ハーツクライ(母父Orpen)
- 栗東・友道厩舎
ハーツクライのラストクロップ。母はアルゼンチンの名牝系で短距離重賞勝ち。
初めて歩様を見た時、半兄レッドランメルト(父ディープ)そっくりで、思わず笑ってしまいました。
兄は前評判通りの活躍とは言えませんが、成長途中ながら素質は示していますし、結果が伴ってくるのは時間の問題だと思っています。
兄の頑丈な身体は引き継いだまま、父がハーツクライに変わったことがさらにプラスに働くことを願っています。
ハーツクライとスピード系の母の相性は折り紙つき。
あとはいかに早く成長してくれるかですが、関節系がぐにゃぐにゃで緩さが目立つので、時間はかかるかもしれません。
成長が間に合えば古馬になってからも長距離路線で活躍できるでしょうから、その為にもまずは1勝を目指して欲しいですね。
初めての出資馬である兄への思い入れが強すぎて、直前まで第一希望とするか迷っていました。抽選が外れていたら、かなり後悔していたと思います。
ダンシングラグズの21(メス)
- 父Carlin(母父Union Rags)
- 栗東・矢作厩舎
母は米G1ウイナー。2020年ケンタッキー州の繁殖牝馬セールにて$1,100,000(1億5,000万円)で落札。
父カーリンは現役時代にBCクラシック、ドバイWCなどG1を7勝。
種牡馬としても2021年北米リーディング2位。2022年の種付け料は$175,000(2,400万円)と、アメリカを代表する種牡馬です。
超良血であることに加えて、すらっとした長い脚にしっかり伸びきる飛節と、馬体面もかなり良いですね。
この仔に関しては、先行募集で満口に届かなかったことが意外ですが、同じ募集価格(5,000万円)で色々とインパクトの大きいボインビューティー21が人気を吸収したことが理由と思われます。
途中経過からこの仔が確実に取れる見込みだったおかげで、ドラフトの戦略はかなり楽になりました。
初めての矢作調教師に米国ダート血統馬。アメリカ駐在中の愛馬の遠征を狙うなら、この仔かなと期待しています。
2021年度の東サラ抽選結果まとめ
東サラ先行募集の全般的な話
今年は募集頭数が41頭から53頭へ増えたこともあってか、人気がうまく分散してくれました。
カナロア産駒をはじめ募集価格が高くなった印象は拭えませんが、需要とはうまくバランスが取れていたように思います。
第一希望に加えて、例年ならば諦めざるを得ない2、3位希望馬を手に入れることが出来た方も多かったようですね。
私の結果について
方針の通りに出資を決めることができたので、大成功と言って良いと思います。
1. 中長距離馬
→ サンタフェチーフ21、(クイーンズアドヴァイス21)
2. 米国ダート血統馬
→ダンシングラグズ21
3. 出資馬の弟妹に最優先は使わない
→(レッドアヴァンセ21、クイーンズアドヴァイス21)
カッコの仔たちは、完全にラッキーというか、棚ぼたです。
兄馬優先を適用してくれた?
- レッドランメルト(クイーンズアドヴァイス19)
- レッドルヴァンシュ(レッドアヴァンセ20)
My厩舎の2コ上、1コ上の世代のエースで、とても思い入れの強い馬達です。
出資馬の血統の幅を広げるために弟たちへの第一希望は我慢しましたが、結果的に棚ぼた当選で助かりました。
まだキャロットとインゼルは残っているものの、1歳世代は十分なラインナップとなりました。
つづく。
写真は東京サラブレッドクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。