3歳娘とパシフィッククラシックを観戦。デルマー競馬場。

アメリカ競馬

2024年8月、デルマー競馬場のパシフィッククラシックを観戦しました。

娘と初めてのふたり旅というおまけ付き。

競馬要素が薄めの旅行記として読んで頂けると幸いです。

パシフィッククラシックステークス

例年8月に開催され、総賞金額は1,000,000ドル。サンタアニタパーク競馬場のサンタアニタハンデキャップやハリウッドゴールドカップステークスと並びアメリカ西海岸競馬を代表する競走で、近年それらの競走には時期的にドバイ遠征馬は出走しないこともあり、現在ではドバイ遠征から帰国した西海岸の強豪の多くが目標にするのでレベルは最も高い。ブリーダーズカップ・クラシックのプレップレースとしても重要視されている。

Wikipediaより引用

近年の優勝馬として最も有名なのは、2022年のフライトラインだと思います。19馬身1/4差という歴史的な大差で勝利しました。

西海岸競馬を代表する古馬G1をシアトルから1泊2日のスケジュールで観戦してきました。

 

空路でサンディエゴへ

レース当日の朝、娘を起こして空港へ。

空港近くの駐車場からシャトルバスでシアトルタコマ国際空港に到着。

 

手荷物のチェックイン、保安検査場の行列をパスしてようやく搭乗口に辿り着きました。

彼女にとっては、昨年末の一時帰国以来9ヶ月ぶりの飛行機です。

 

遅延なく、無事に離陸。デルタ航空には数時間の遅延で旅の予定をぶっ壊された経験が今年だけで2度あります。

 

機内で娘がどう時間を潰してくれるか心配でしたが、奇跡的にずっと寝ていてくれました。

 

シアトルからおよそ3時間かけて、サンディエゴに到着。

レンタカーを利用するので、チャイルドシートも持参しました。レンタルも出来るようですが、予約していても在庫がないといったこともあるようなので、念の為。

 

サンディエゴ国際空港は広いですね。レンタカー会社に向かうのシャトルバスも結構な行列でした。

 

その後、レンタカー窓口の行列、さらに車を受け取るための行列。もう朝から何度目か分からない行列は3歳児には酷でした。

 

そして、ようやく車を手に入れました。今回のレンタカーはテスラのモデル3。

 

すでに午後2時を過ぎていたので、急いでランチへ。

冒険せずに安定のチックフィレイ(Chick-fil-A)。キッズメニューにフルーツ盛り合わせを選べるので重宝しています。

 

デルマー競馬場

目的地のデルマー競馬場に到着したのが午後4時。競馬場内の駐車場はほぼ埋まっている状態でした。

駐車代はエリア別に2種類あり、ゲートから遠い方は$10と非常に良心的。

 

遠い駐車場のさらに端っこでしたが、良いタイミングでトロリーに拾ってもらえたので、すんなりとゲートに辿り着けました。

 

入場ゲートです。こども用のパンフレットももらえました。

 

初めてのデルマー競馬場。

砂の城みたいでかっこいいですね。雰囲気はロサンゼルスのサンタアニタ競馬場に近いかもしれません。統一感のある、美しい建物です。

 

パドックも美しいです。

男性女性問わず、結構着飾っている方もそれなりにいらっしゃいました。

我々は近所の公園に行く位の格好で来てしまいましたが、まあ子連れなので許して下さい。

 

トラック側から見たメインスタンドです。

今回は娘もいるので、座っているのが良いだろうということで指定席を取りました。

2階席(Level4と呼ばれています)の最前列で、ゴールまでは150mほどです。

 

入場料込みで、大人$25、子ども$15、プラス手数料です。直前でも余裕で取れました。参考までに。

 

席からの展望です。

トラック一周全て見通せます。日本の競馬場ではなかなか経験できない目線でした。

 

駐車場の混み具合からどれだけ人がいるのかと思いましたが、むしろ隙間が目立っていましたね。

特にトラック前のグランドエリアはガラガラ。デルマー競馬場はスタンドの座席数が多いので、指定席に分散しているのだと思いますが、それにしてもというレベルでした。

 

パシフィッククラシック

本日のメインレースです。

パシフィッククラシックは10R。出走頭数は9頭。

賞金総額$1,000,000(およそ1億5千万円)、1着賞金が$600,000(9千万円)と、アメリカのレースとしてはかなり高額。勝ち馬にはBCクラシックの優先出走権も与えられます。

 

6:13に発走。直線の一番向こうがスタート地点です。

 

1周して最後の直線。

逃げていたフルセラーノ(Full Serrano)が粘りますが、

 

ゴール前でにミクシト(Mixto)が交わしました。

結果は、この通り。伏兵が上位にきましたね。

1着 ミクシト(Mixto)

2着 フルセラーノ(Full Serrano)

 

 

上位馬のその後(おまけ)

それから2ヶ月後、同じくデルマー競馬場で開催されたブリーダーズカップで2頭と再会しました。

BCクラシックに現れたのがパシフィッククラシック優勝馬のミクシト

同条件ながら、相手が強過ぎたのか11着に敗れます。

 

距離を短縮してBCダートマイルに参戦したパシフィッククラシック2着のフルセラーノ

早くからパドック入りしていて、周回中に何度も目が合い、可愛いヤツでした。

 

すると、まさかの圧勝。レースレベルはかなり高かったはずですが、アルゼンチンからの移籍2戦目でビッグタイトルを獲得。

相当なスピードでした。パシフィッククラシックは距離が長かったんでしょうね。

今年のアーカンソーダービーを勝ったムースが来るかと思ってましたが、レベルが違いました。

 

レース当日に話を戻します。

レース観戦を終えて

ホテルにチェックインできたのが午後7時半です。

家を出て13時間、本当に長い1日でした。晩御飯はパックご飯と缶詰で済ませて、入浴後すぐに就寝しました。

 

翌日はもうシアトルに帰るだけです。目的も達成したので、完全に消化試合ですね。

空港へ向かう途中、ラホーヤでアザラシを眺めて、

 

返却前にテスラの充電を完了させました。

 

昨日のルートを逆に辿ります。車を返して、シャトルバスで空港へ。

 

サンディエゴ空港では、搭乗までやや時間があったのでプライオリティ・パス・ラウンジで軽食を取りました。

エアラインのラウンジと違って、同伴者も無料で入れるので助かります。

 

飛行機に乗り込み、娘と初めての二人旅は無事に終わりました。

 

振り返り

娘と二人で旅行に行く機会もそんなに無いと思ったので、アメリカ駐在中の思い出作りとして少し頑張ってみました。(妻は週末仕事があるので留守番です)

娘も普段とは明らかに違う状況に緊張した様子を時折見せていましたが、我儘も言わず、ずっと良い子でした。3歳1ヶ月のくせに、しっかりと父の顔色をうかがっている所には本当に感心させられましたね。

彼女の記憶には残らないでしょうが、こちらとしては忘れられない2日間になりました。

 

全体を通して大きなアクシデントに見舞われることも無かったのですが、要因をいくつか書き残しておきます。

  • おむつを積極的に交換したこと
  • おやつを多めに持たせたこと
  • 新しい遊び道具を用意しておいたこと
  • 飛行機内で寝てくれたおかげで共に休息がとれたこと

本当にお互いお疲れって感じです。

 

次に、競馬のパシフィッククラシックに関して。

西海岸を代表する競争ということでしたが、盛り上がりという点では少々期待はずれだったかなと思います。

出走馬が小粒だったことが影響したかは分かりませんが、これがアメリカ古馬G1の現実なのかもしれません。

日本のG1のように、ごった返すほどの観客で盛り上がるレースは、アメリカ国内において7-8レースくらいだと思います。

(ケンタッキーダービーとそのプレップレース、ベルモントS、トラヴァースS、ペガサスWC。これくらいでしょうか。)

レースレベルについては、出走馬の今後次第で評価が変わってきそうです。2着馬のフルセラーノがBCダートマイルを圧勝したように、何かで再び注目を集めることがあるかもしれません。今後に注目したいと思います。

(つづく)

 

同年のアーカンソーダービーの観戦記事です▼

アーカンソーダービー観戦記。オークロンパーク競馬場。

 

真夏のダービー、トラヴァースSの観戦記事です▼

真夏のダービー、トラヴァースステークス観戦記。サラトガ競馬場。

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