一口馬主における複数口のメリットについて考察してみた。

一口馬主

複数口の申し込みって何の為にしてるのでしょうか?

みんな一口で申し込めばたくさんの人が出資できるのに。

もちろん、理解できる理由もあります。

  1. 出資実績が重視されるクラブの会員様。
  2. 1/400や1/500では物足りない資金の豊富な会員様。
  3. 一発当てたい ハイリスクハイリターン狙いの会員様。
  4. 10年に1頭の逸材を見つけてしまった会員様。

 

クラブ出資者が申し込み時に触れるパラメータは4つありますが、

  • 出資馬
  • 抽優馬
  • 口数
  • 支払い方法(一括/分割)

この中で、口数はお金に余裕がある人用の調整代であると思っています。

繰り返しになりますが、それ以外の人は何のために2口、3口、はたまた5口と申し込むのでしょうか?

考察してみました。

 

複数口は収益アップのため?

ハイリスクハイリターン狙いの方の戦術としては、潔くて良いと思います。

しかし、資金が年間数十万程度、普通に一口を楽しみたい方が、収支UPを狙って口数で調整することについては、理解し難いです。

うまくいけば良いですが、成功確率は12.8%で、87.2%の確率で赤字を広げる愚策となります。

JRAが以前調査したデータによると、一口馬主が一頭の馬に出資して黒字が出る確率は12.8%。単純な確率論では出資すればするほど赤字が出る気もしますし、また当歳~1歳時の能力喪失などを除き、基本的に元本保証はありません。これだけを見る限り、多くの金融商品同様、金銭的にはリスクがある商品のようです。

相馬眼をお持ちの方が厳選した馬であれば、利益を生む確率も上がるのかもしれませんが、楽観的に見ても黒字の確率はせいぜい30%程度ではないでしょうか。

勝率が低すぎますね。

中途半端な出資額の層の人たちが口数を増やして赤字にブーストをかけているのを見ると・・・。

何とも言えない気持ちになります。ストレスも凄そうですね。

 

普通に考えて、一頭に複数口申し込むお金があるのなら、他の馬に出資した方が絶対に良いと思います。

母馬優先の権利も、口数には関係ないですしね。

 

複数口は自慢したいから?

前述のとおり、複数口によって収益は改善しません。

何故リッチでない会員が、赤字を増やすだけなのに複数口申し込みをするのでしょうか。

せっかくの抽優枠だから?

せっかくのバツ2だから?

気持ちは分かるような、分からないような・・・。

 

収益以外の理由として考えられるとすれば、『自慢したい』があるのかもしれませんね。

他の出資者に対して、『俺は5口申し込んだから偉い!』とか

抽選で落ちた方に対して、『俺は5口も確保した!良いだろ!』とか。

 

百歩譲って、その後出資馬が大活躍したら、すごい!となるかもしれません。

しかし、普通にマイナスの場合(87.2%の確率で起こります)、

『アイツよりはマシだ』とか、『○○がいる』とか、心の拠り所にされてますからね。

こういう後指の指され方は、マウント取りたがり人間にとっては屈辱なのではないでしょうか。

なので、自慢目的で複数口申し込むのも、ちょっと違う気がします。

 

 

複数口の隠れたデメリット

口数を増やすほど赤字が拡大してしまうことはかなりのデメリットですが、

出資馬によって口数が変わる点も、デメリットとして大きいような気がしています。

例えば、1口の出資馬が勝っても、5口の出資馬が負けると喜びは半減してしまうのでしょうか?

だとしたら、あまりに勿体ないですね。

せっかくの愛馬の勝利の喜びが薄まるなんて。

 

収益を上げたい、自慢したい、ともに複数口のメリットとしては成立しなさそうです。

加えて、口数によって喜びが半減といったデメリットも存在します。

なのに何故複数口?

考察したものの、結局、理解できませんでした。

 

悩み。一口馬主や競馬のウケが良くない

さて、

一口馬主をやっていることについて周りの反応は悪く、イメージが悪いからなのかなーと、少しテンションが下がり気味です。

netkeibaの掲示板を見ても、荒れていたり、残念な人も多く、あながち世間のイメージ通りなのかもしれません。

 

数学の確率で習った期待値の考え方を落とし込むと、普通に取り組めば、普通に損するのが一口馬主です。

多くの人はこの事実を受け入れていて、『楽しむこと』と『あわよくば稼ぐこと』のバランスをとっているように見えます。

ところが、一部のガチで区別のついていない人が出資馬に対して不良債権などと罵声を浴びせているのを見ると、世間からは一括りにヤバイ人間の集団として認知されているのかなと思いました。

その他にも、

出資はしていませんが、競馬が好きだという友人のことを思い出すと、競馬の話になると二言目には『ディープが嫌い』『アーモンドアイが嫌い』と言っていて、馬が嫌いって何だ?と喧嘩になりかけたことがあります。

紐解くと、彼は強くて人気もあってチヤホヤされているディープやアーモンドアイにジェラシー、つまりは嫉妬心を抱いていただけ(注:相手は馬です)ということが分かり、とてもガッカリしました。

一口以前に、競馬ファンの層って大丈夫か?と思い直してしまいます。

 

かくいう私も、『生まれ変わるなら誰に生まれ変わりたい?』

という10代、20代の女性の質問に、『サンデーサイレンス』と答え続けてきた前科があります。

『?』の相手には、丁寧に理由も添えて。

我ながら気持ち悪かったですね。

私も無意識に、競馬の評判を落としていたのかもしれません。

これからは、競馬ファン、クラブ会員の評判を落とさぬよう、気をつけたいと思います。

罪滅ぼしと言っては何ですが、

本ブログ内では一口の記事を犬と赤ちゃんの記事に紛れ込ませることで、微力ながらイメージアップに貢献したいと思います。

 

まとめ

話は逸れましたが、言いたかったことは、以下のとおりです。

  • 一部のリッチな会員様を除いて複数口にメリットはない
  • 申し込みは一口にして、抽選の倍率を下げよう

 

以上、出資2年目、まだ一頭もデビューを迎えていない若造の戯言でした。

色々と言いましたが、こんな私も複数口を申し込む日がくるかもしれません。

10年に1頭の馬に出会わない限りは無いと思いますが。

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